【ヒロアカ】迫られるなんて聞いてない(白目) (ページ5)

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５３話【優しすぎますよ】ページ5

気がつけば戦闘は終わっていた。

ハッと上を見上げると氷の山の上にヒーロー殺しが気絶していた。

轟｢拘束して通りに出よう。なにか縛れるもんは…｣

緑｢念の為武器は全部外しておこう｣

轟｢…大丈夫か…？A…｣

『…うん…』

私は三人にその場を任せ…そっと路地から抜けた。

目的地は…父さんの場所。

きっと父さんはさっきの所で待ってる。

私が来るのを分かってて待っているから。

…私を殺すために…。

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『父さん』

｢ん、あぁA、おかえり｣

昔の父さんの面影が重なる。

｢さっきの子は彼氏か？父さん嫌だなぁ｣

『……あの人は』

｢だから父さん冷静になって考えたんだ！｣

父さんは最高の笑顔だった。

｢あの子を殺してからAを殺すって！｣

『え…』

轟君を…殺す…？

｢愛する我が子をとったんだぞ？当たり前だろ？｣

『ちがっ…轟くんはただの友達で…』

｢Aに近づく奴は誰一人として許さない｣

さっきまで私を殺そうとしてたやつの言うことじゃない。

『みんなを…巻き込まないで…下さい…』

｢え？無理｣

私のせいで、私のせいでみんなが…？

死ぬ…？

｢…あぁ、そろそろ時間だ。またな、A、愛している｣

父さんは行ってしまった。

プルルルルルルプルルルルルル

『…はい』

ミ｢神崎さん！？どこに行っていたの！？｣

『…すみません、少し野暮用で…』

ミ｢無事なのよね！？｣

『はい…もちろん』

私は何もしなかったからね…。

ミ｢よかったわ…貴方が無事ならそれでいいのよ…｣

ミッドナイトの優しさは私には受け止められない。