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きっかけは全て及川さんからだった。
私に声をかけたのも、私の名前を聞いたのも、それ以外にも、会話のきっかけはいつだって及川さんだった。
そろそろ私から会話をしてみようか。
「……及川さんは、社会人ですか？」
「うん。あ、でも、一応プロなんだよ」
「え？ 何のですか？」
「バレーボール」
バレーボール。
オリンピックの時くらいしか見ない、六人でコートに立つスポーツだということしか知らない競技、だ。
運動とは程遠い所にいたから、彼のことを知らなかったのかもしれない。
「そ、それなら、呑み明かすなんてことしないで、早く休んでください」
「明日オフなんだ。じゃなきゃここにも来ないし、大丈夫だよ」
自分が飲める量はちゃんと分かってるから、と付け足す。
そのあと私はひたすらオレンジジュースで、彼は時折違うお酒も交えながら、長く、ゆっくりと会話をした。
「お酒、飲んでみようかな」
その独り言に彼は少しだけ目を丸くした。
「こら」
「え？」
「終電もなくて、男とバーにいて、慣れないお酒飲んでもし寝ちゃったら危ないってことは分かるでしょ」
「あ、私、そんなつもりじゃ」
「分かってるよ。でも無防備すぎて心配になるから、あんまりそういうこと言わないで」
本当に心配だという顔をする。及川さんの笑顔が崩れたのをみるのは初めてだったから、そんな顔もするんだと思ってしまった。
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ぴーなつ(プロフ) - 立夏＠受験いやぁさん» 走り書きのようになってしまったので至らぬ点もありましたが、そのように言っていただいて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2018年10月28日 21時) (
レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなつ(プロフ) - チャイさん» 最高にうまい褒め言葉をいただき光栄です！！ 及川徹氏恐ろしや、、と感じていただければ幸いです！ありがとうございます！ (2018年10月28日 21時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
立夏＠受験いやぁ(プロフ) - 短編なのにこんなに読み応えのある作品が書けるなんて凄いです！これからも、頑張って下さい！ (2018年10月27日 18時) (レス) id: 9902dda59f (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - すみません、カクテルって本当に素敵な飲み物なのに、このお話を読んで興奮のあまりビールが飲みたくなりました。本当に最高でした。及川徹万歳です。 (2018年10月27日 18時) (レス) id: 26170b8b11 (このIDを非表示/違反報告)
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