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夏の間だけ帰省する母の実家は、とても田舎だ。それこそ山の中と言ってしまった方が早いかもしれない。


コンビニに行こうとしたら車でないと時間がかかってしまう。

歩いてすぐの所には小さなおいなりさんがあって、そこは私のお気に入りの場所だった。


「油揚げは嫌いって言ってるのに、ママったらなんでこんなに食べさせようとするんだろ」


小さい頃苦手だった油揚げを持って、私は良かれと思い、七つのときに初めてそのおいなりさんを訪れた。

少し古びた、その頃の私にとっては大きすぎる鳥居をくぐると、そこは私にとって異世界になる。

歩いてすぐの所なのに、一人で訪れたおいなりさんは私にとってとてもワクワクする場所だった。


ざわりと風が吹くと葉が揺れる、この田舎だと当たり前すぎる光景も、私にとってはとてもキラキラしたもののように思えた。


ーーあそこにはね、真っ白のお狐様がいるのよ


そう言った母は、その存在を信じていない様子で、それでも幼い私の好奇心を煽るように笑ってそう言っていた。


「おきつねさま、私の油揚げあげる!」


呼べば出てくるという考え方が、それはもう子供らしいものだと思う。
けれど実際に彼は姿を現して、私を見つけて嬉しそうに笑うのだ。


「かわいいお嬢さん。油揚げ、俺にくれんの?」

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ぴーなつ(プロフ) - 通行人Bさん» こういうときついった繋がっててよかったって思うありがとう! (2017年9月6日 1時) (レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B(プロフ) - ぴーなつさん» そそ割とコメントしてた!! りえだったんです〜!! 笑 どういたしまして!! (2017年9月3日 21時) (レス) id: 75168181ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなつ(プロフ) - 通行人Bさん» ありがとう〜〜! 通行人Bて、え、結構コメントもらったことあるんじゃ!?笑 里依だったの!笑 コメントありがとね〜〜! (2017年9月1日 14時) (レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B(プロフ) - 3日に1度のペースで読み返しにきてます里依ですよ!! これほんと好きなんだよね!! コメントするの忘れてた気がするからしときます完結おめでとう!! 笑 (2017年8月30日 20時) (レス) id: 75168181ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなつ(プロフ) - ラシェーヌさん» ありがとう! 悲しいばかりのエンドでも、どこかに美しさや儚さを感じてもらえたのなら!嬉しいです! (2017年8月30日 11時) (レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーなつ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年6月18日 20時

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