コアラのマーチくん

親 愛 な る ページ48

樹side


Dear__

コアラのマーチくんへ


これを見てるということは、私が言ったことを思い出したんだね。


そして、私は学校にいないでしょう。
てか、いません。笑



いきなり言うけど、引かないでね？


私は、コアラのマーチくんが好きです。

樹くんといると、心地よくて、
嫌なことも忘れられて、自由にいられる。


私は、樹くんが好き。


でも、私は幸せになっちゃいけないの。

どうしても。

でも、誰かに幸せにしてほしいって望んでる自分がいる。

それがすごく怖かった。


樹くんといると、幸せでしょうがなかった。
それも怖かった。


でも、コアラのマーチくんが幸せにしてくれるなら。って考えるの。


封筒の中に、アメリカ行きの飛行機のチケットあるの見たかな？


もし、君の気持ちが、あって、


私を暗闇の中から助け出してくれるのなら、


きてほしい



場所は、
次の紙に書いてある。




行くか行かないかは、君次第。


私は強制なんてしない。


ただ、樹くんが好き。
それだけ。

私を幸せにしてくれてありがとう。


日浦芽依




もちろん俺の心は決まっていて、


迷う心なんてなかった。


でも、1ヶ月たった今でも、先輩は待っていてくれるのだろうか。


それだけが怖かった。


でも、俺は先輩を助けてあげたい。


だから、



だから俺は。









樹「母さん」

母「ん？」

樹「俺、行かないといけない。」

母「ふぅん、、、いいんじゃない？」

樹「いいの？」

母「女の子を一生幸せにする覚悟があるなら」

樹「ありがとう。行ってきます」

母「待って。空港まで送る。
荷物それだけでいいわけないでしょ。

あと、このスーツ持って行きなさい」

樹「え？」

母「いいから。」

樹「わかった」

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