囚われの館短編集

3人でひとつ〔月島ジン〕 ページ4

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今日はいつもの3人で遊ぶ予定で公園で私は2人を待っていた



遠くから白と黒の髪と黒とピンクの髪が見え



『あ！ジンー！ハルー！』



と手を振るも真ん中に誰かがいることに気づき手を止める



3人は私の前で歩くのをやめた

オレンジ色の髪の子が私を見るので見つめ返すと目をそらされた

よく見るとところどころ怪我をしていた







『…？だれ？？』




と問いかけるとジンが答えた





ジン「こいつは今井ミサ、今日は4人で友達だ」




と言うので思わず瞬きをする



私達は3人でひとつでしょ？4人になっちゃうの？？？私はこの子のことなんか全然知らないのに、なんでハルとジンはその子の隣に立ってるの私の隣には



誰も立っていないのに







『……そっか、』




その時の私はそう答えるのがやっとだった





ーーーー



それからミサは変わった、よく笑うようになった


決してそれが私に向けられはしなかったけど





ミサはジンとハルに向けては笑う



ミサは昔から親に虐待を受けて育ったらしい
そして今は施設に入っている






昔はジンとハルの隣の場所は私のものだった
3人でひとつ
それは私たちの口癖だった
3人ならなんでも乗りこえられる

そう信じてたのに





今は違う3人になっているようだ




その時から私はハルとジンから距離を置き始めた




ーーーー
私達は中学に上がった
ジンとハルは私のことを気にかけてたまに話しかけてくるが途中でミサに呼ばれてどこかに行ってしまう
きっと策士なのだ



そんなことを考える私の心は酷く濁って汚い







お昼ご飯の時間になり友達とご飯を食べる

中学なのでもちろんほぼ小学生から持ち上げのようなもので、小学生から仲のいいこと食べる




その子がご飯を食べながらおもむろに口を開いた




「そういえばさー、Aって月島くんと成瀬くんとよく一緒にいなかった？今は今井さん？だっけ、その子といるみたいだけど」



そう聞かれて思わず箸が止まるも何事も無かったかのように




『…そうだったっけ？昔のことなら忘れちゃったよ』




と嘘をつきながらご飯を食べる。





なんだかいつもより味気がないような気がした

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