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降谷「……で、沖矢昴とはどんな関係だ」









『す、昴さんとは今日会ったばっかりの人だよ…他に何も無い…』









降谷「…そうか、もう近寄るな、あいつには」









睨みを聞かせれば手を離して部屋に戻ろうとする兄さん
俺だって我慢の限界だった








『ッ!なんでそんなこと兄さんに決められなきゃいけないんだよッ!』








降谷「ッ……、いつからそんなふうになったA…」






少し肩をビクつかせつつ振り返り眉間に皺を寄せて俺を見る兄さん。
いつもの俺ならここで折れていただろうが、今日は違う。







『俺だって人間だッ!何も感じないわけじゃないッ!








降谷「…だからなんだ、だったら今までなぜ抵抗しなかった。
それがお前の弱さだ」








『ッ!兄さんに嫌われたくなかったッ!!』







降谷「偽りの自分を俺に好きになってもらいたかったのか」







『ちがう…ッ、そうじゃない…ッ!
けどッ!
けど…
きらわれるくらいなら…
偽った俺を好きになってもらった方がましだ……』









そう力なく答え俯いていると
兄さんはずんずんと近寄ってきた



ふと顔を上げると







兄さんは悲しげに俺を見つめていた









『にい…さん…?』








ふわっと兄さんの匂いが俺を包んだ。






(あぁ、俺、兄さんに抱きしめられてるんだ…)







暖かく、久々の兄さんの体温に泣いてしまいそうになる俺に兄さんは口を開いた









降谷「…こんな思いさせるはずじゃなかったんだ…本当はそばにいたかった…
でも……俺といればおまえは狙われる確率が高くなる…
だから、なるべくお前とかかわらないようにしていた、
じゃないと俺がお前に執着してしまうから」









「ごめんな」とか細く聞こえ、兄さんの肩が微かに揺れて泣いていると分かり俺も抱きしめる









『…兄さんは不器用だな』








降谷「…うるさい」









『……そんな兄さんが好きだよ』








降谷「あぁ、俺もお前が好きだよ」







『あはは、俺は恋愛的に見て好きだって言ってるんだよ』







もうここで言って終わらせようとした、
俺の気持ちもここで捨てよう。
兄さんが暴露してくれたんだ、俺も暴露しなくてどうするんだという謎の対抗心だった。








降谷「……あぁ、俺もだよ」









『……は?』









だからまさかこんな返答とは思いもしなかった。

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綺梨凪 - どれも私好みの話でキュンキュンきました!続編見たいです!これからも応援してます!(o^^o) (2018年6月12日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - しいなさん» ありがとうございます…とても励みになりました!! (2018年6月12日 10時) (レス) id: 089f4bf6ad (このIDを非表示/違反報告)
しいな - とっても面白いです!応援してます(o^^o) (2018年6月11日 8時) (レス) id: 17c953959e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2018年5月29日 0時

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