に じ い ろ か ぞ く

うるささ100倍 ページ5

Aside

3人の男の人が入ってきて一気に騒がしくなったリビング。


淳太「誘拐ちゃうからな、この子は今日から一緒に住むことになった神崎Aちゃんや。」



望「ほぉー！そうなん！俺望言います！よろしゅう！」



私の手を掴み、ぶんぶんと振り回すのは、望くんと言うらしい。少し、幼い顔立ちだけど、背は1番高い。



智洋「のんちゃん、そんなに手振り回さないの。ごめんなぁ、あ、俺智洋言います。よろしゅう。」




望くんを止めてくれたのは、智洋くん。しっかりしてそう…



流星「え、…、流星、、」



それだけ言って、顔をそっぽに向ける流星くん。嫌われちゃった、かな



淳太「流星それだけかいな。」



望「流星ー！いくらAちゃんが可愛ええからってそれは無いやろー」



流星「そんなんちゃうし」




大毅「あひゃひゃひゃ！」


ツッコミをいれる淳太くん、流星くんを小突く望くん、爆笑している大毅くん。



智洋くんはただ見守っている。




賑やかな人達やなー、
私もこんなふうにまた笑えるようになるんかな…



お兄ちゃんが死んじゃってからずっと色のなかった私の世界に色がついたような気がした。




やっとこの騒ぎが収まったのは、十数分後のことだった。



淳太「ごめんなぁ、うるさかったやろ」



『いえ、楽しそうで』



淳太「そうかぁ？毎日こんなんやから疲れるわ」



ふぅとため息をつく淳太くんだったが、顔はとても幸せそうやった。



望「うわぁ、淳太がデレデレしとる！きっも！」



大毅「変態オヤジやぁw」



淳太「なんやと？！」



淳太くんが怒ったように望くんと大毅くんを追いかける。



わぁぁと叫びながら逃げる望くんと大毅くん。



ほんと賑やかやなぁ。



この幸せな光景を見つめながら、そう思った。

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