対面 ページ2
Aside
『ﾋｯｸ、なんでぇ…お兄ちゃん、』
私があんな所にいなかったら、、そしたら、お兄ちゃんは死なへんかったのに…
全部私が悪いんや、私が…
お兄ちゃんは、車に轢かれそうな私を助けて死んだ。
お兄ちゃん、今、行くから…
病院の屋上の柵を、越える。
ヒューと風が音を立てて吹き付ける。
髪がサラサラと揺れ、柵につかまってないと今にも落ちそうだ。
もう、死んじゃってもいいかな…
諦めて、手を離そうとした時だった…
？「ちょっ！君！降りてきぃ！」
ガチャっとドアが開いたかと思うと、直ぐに駆け寄ってくる男の人がいた。
『来ないで！』
怖くなって、必死に叫ぶ。ここで死ねなきゃまた、また苦しい日々に逆戻りや。
お兄ちゃんがおらんのなら生きている意味が無い。
？「落ち着け、な？話そうや」
割れ物に触るかのように優しく諭す男。
『うるさいっ！来ないでって言ってるやん！！』
？「何があったか知らんけど、死んでもなーんもいいことないで」
悲しげな顔をして訴える男。
その顔に一瞬怯む。
お兄ちゃん、、私どうしたらいいん？
お兄ちゃんが居ないと何にもできない。
ぽろぽろと温かいものが頬をつたる。
？「俺、中間淳太って言うんやけど、一緒に来おへんか？」
一緒に？
頭に？を浮かべていると、中間淳太？と名乗る男が、補足する。
淳太「施設やってんねん俺。君みたいな子があと6人おるんやけど、どうや？」
どうやって言われても困る。これから死のうとしてるのに、どうしたらいいんやろ。
淳太「な？やから１回降りてや。」
手を差し伸べられる。
お兄ちゃん…どうしたらいいかわかんないよ…
"A、お前はまだこっちに来たらいけん"
"俺は1人でも大丈夫やから"
"ずっと見守ってんでA"
『お兄、ちゃん…』
お兄ちゃんの声が聞こえた気がして、柵を飛び越えて、安全な場所へ戻る、
淳太「ほっ…よかったぁ。これからよろしくな」
ニコッと笑いながらそっと手を出す中間？さん。
この人なら大丈夫な気がして、握手を交わす。
それに…どことなく、お兄ちゃんに似てる気がする。
淳太「じゃ、行こか。」
淳太さんについて、屋上を後にした。
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颯(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！私もWEST大好きです！ (2018年12月3日 15時) (
レス) id: 381bea4092 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - WEST大好きで緑と青とピンク色寄りのオールジャス民です最高です (2018年12月3日 10時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - みなみさん» 見てくださりありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年12月2日 7時) (レス) id: 381bea4092 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年12月2日 0時) (レス) id: 999b3498fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2018年12月1日 22時
