心赴くままに【HxH】 (ページ9)

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8.誘拐？ページ9

Aside

今日は、森の奥まで行って、動物たちと遊んでいた。

『今日もいい天気だねー。今日はなにしよっか』

兎「んー、そうだなー、かくれんぼは？」

『お！いいね！やろ！』

最初はグー、とジャンケンをする。

『あーあ、負けちゃった。鬼かー』

鹿「じゃあ10秒数えてね！」

いーち、にー、さーん、よーん……

ゆっくり数えていく。

動物たちは一気に辺りに散った。

きゅー、じゅう！

10秒数え終わり、探しに行く。

『みんなどこいったかなー』

少しでも物音のする方を探す。

耳はいいから、よく聞こえる。

カサカサ

そこか！

草野しげみに隠れているリスのりーくんを見つけた。

『りーくん、みーつけた！』

リス「あーあ、見つかっちゃったー、A早いよー」

『えっへん！かくれんぼは得意なんだ！』

次を探しに行く。

ｶｻｯ

落ち葉の下から音がする。

蛇のはーちゃんだ。

『はーちゃんみーつけた！』

蛇「ちぇー、見つかっちゃったー。」

どんどん見つけていく。

あとは、ぴーちゃんだけか。

ぴーちゃんはかくれんぼ上手なんだよなー

ｶﾞｻｯ
ｶﾞｻｶﾞｻｯ

大きい音と、影が近寄ってくる。

ぴーちゃん、じゃないよね？

『だれ？』

少し、嫌な感じがする。

『みんな！かくれて…』

近くにいたみんなに伝える。

草の茂みから出てきたのは、黒髪のロングヘアの人だった。

？「こいつか…」

みんなを庇うように立つ。

？「さっき君、動物と話してた？」

なに、この人。

危険な感じがする。

？「ねぇ、答えてくれないの？じゃあ殺そう」

そう言って、私の方へ針を向けてくる。

きっと睨む

？「！へぇ、ビビんないんだ。それにその髪と目…」

？「ふーん、そっかそっか。ねぇ、一緒に来てよ」

え、一緒に？

『どこ、行くの？』

？「オレの家。」

家って…

『でも知らない人について行くなって、マチが…』

？「大丈夫。知り合いだから」

マチの？

なら、大丈夫だね。

『じゃあ行く』

？「早く行こう。」

私を方に担いで、木の上を走っていく。

『わっ！高い！凄い！』

？「楽しいの？」

『うん！すごい楽しい！』

さっきまで警戒してたのがばかみたいだ。

悪い人じゃなさそうだもん。