天使14 ページ15
桐山side
ジャニーさんに呼ばれ、俺ら7人は会議室へ行く。
なんやろ、なんかあったんかな…
横を見ると、みんなも不安そうな顔やった。
コンコン
「ジャニーズWESTです」
「入ってきていいよ」
ジャニーさんから返事が聞こえ、中に入ると中にはジャニーさんと男の子が1人おった。
誰やろ、?
フードを目深に被っとって顔は見えへん。
「失礼します」
『本物だ…』
そんなつぶやきが聞こえた。
「あの、ジャニーさん、俺たちに話って…」
「まぁ、先に座りなさい」
「実はね、君たちのグループに八人目を入れたいんだ」
「八人目、ですか…」
みんな驚いたような顔をしてる。
「今の俺らじゃあかんってことですか!」
八人目…
俺らじゃアカンってことやろ
俺はかっ、と頭に血が上って怒鳴ってしもうた。
「いや、そうじゃない。ボクの大事な子をyouたちのグループに入れてやって欲しい。」
そう言ってジャニーさんは、深深と頭を下げる。
ジャニーさんが俺らに頭を下げるなんて…
ジャニーさんがそこまでする大事な子。
そんな子を俺らに任したいってことやろ?
そんな大事な役できるんか?
「え、ちょ…ジャニーさん!頭上げてくださいっ!」
淳太くんが焦ったように立つ。
みんなも戸惑ってる。
「その大事な子って…」
「あぁ、心珀。」
『えっと、気分悪くさせたらごめんなさい…』
ジャニーさんの隣にいた男の子が立ち上がり、そんなことを言う。
そして、目深に被っとったフードをとった。
俺の目に映ったんは、真っ白い肌と髪、それに綺麗に映える赤い目。天使やった。
『僕、卯月心珀って言います。やっぱり気持ち、悪いですよね…』
俺らが何も言えないのを気持ち悪いと思われてると捉えたらしい。
気持ち悪いどころかか
「きれいや…」
『え、?僕がきれいなんて…』
あ、声にでてしもうたか。
「アルビノか?」
淳太くんがそんな言葉を言う。
俺も聞いたことある。でも珍しいやろ、アルビノなんて
『はい…』
自信なさげに俯く心珀。
「この子をyouたちのグループに入れてくれないかい?歌やダンスは問題ない」
こんな小さな子がジャニーさんが認めるだけの実力があるなんて、正直信じれへん。
「ジャニーさんがそう言うなら、俺らはそれに従います」
淳太くんの言葉に多少びっくりはしたものの、賛成やった。
「心珀を頼むよ」
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