Fifteen ページ16
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どうしたの今日はって付け足したジョングクだけど、私は限界だった
いつの間にか、私の口から言葉が溢れてた
「女の子を家まで送っていったのに、何もなかったんだ。1時間以上かけて帰ってきて、知らない女の香水の匂いが纏わせて、何もなかったんだ。しかも、キスまでされて何もなかったって言えるの?なに、2人は付き合ってるの?」
「A」
低い声で私の名前を呼んだジョングクだけど、わたしは止まらない。出てくる言葉と比例するように涙も止まらない
「そっか、ジョングク元カノのこと大好きだったもんね。あんなに可愛くて愛嬌がある子が好きだもんね、ジョングクは。どうだった?久しぶりの元カノは。全然可愛くないし愛嬌もない私よりも楽しい時間を過ごせたんじゃない?」
こんなこと言いたいんじゃない
本当は、ごめんって謝って欲しかっただけなのに
違うの、
彼が浮気紛いなことをしたことに怒ってるんじゃない。こんな自分が嫌で大嫌いで、
自分が発した言葉は、ジョングクに届く前に私の心に刺さって傷つけていく。自分で自分をどんどん追い込んでいく
痛い、苦しい、けど自然と口は動いていく
「私よりも彼女のほうが、ジョングクを幸せに出来るんじゃない。また付き合っちゃえば」
「A」
そう言った時、さっきよりも力強い声が響いた。けれど、声からは泣きそうな感情がして、顔を上げて彼の顔を見る
そこで気づいた
私、ジョングクを傷つけてたんだ
私の言葉は、彼に届くことなく私だけに刺さってると思ってた。けど、本当は彼の心にもしっかり届いていて、深い傷を何個も作ってた
「ごめん、ちょっと頭冷やしてくる」
立ち上がって玄関の方に向かうと、待ってという声と共に腕を掴まれた。その声でさえ、悲しさが溢れ出ていて、余計に辛くなる
「行かないで、A」
そういう彼は、今にも泣きそうな声で、ああ私こんなに彼を傷つけちゃったんだって
いま、ここにいるとどんどん自分を嫌いになっていく気がして、彼の手を振り払った。
「ごめん」
初めてだった。彼からの愛情を拒んだことが
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あぽ(プロフ) - かわうそさん» ありがとうございますー!ぜひぜひ、楽しんでください!! (2021年5月29日 22時) (レス) id: a3b1bf1780 (このIDを非表示/違反報告)
かわうそ - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年5月29日 13時) (レス) id: 2b3a05bb5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぽ | 作成日時:2021年5月28日 10時