#64 男の子 ページ18
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男の子「あー、かっぷるだ！」
いきなり現れた男の子に指さされた。
『へっ？』
男の子「おねーちゃんとおにーちゃん
りょーおもい」
海人「違うよー、お兄ちゃんの片想いだよ」
そこ！言い換えなくていいから！
男の子「おねーちゃん、
なんでしゅきじゃないの？」
『え、えーっと……』
私が海人くんを好きじゃない理由？
そんなの決まってる。
『お姉ちゃんとお兄ちゃんじゃ
釣り合わないからだよ』
男の子「ちゅりあわない？」
『そう。好きになったらいけない人だから』
男の子「なんで？」
『なんでって……』
なんでだろう？
男の子「ふたり、おにあいなのに」
『お兄ちゃんには、もっと似合う人が
いるはずだから……』
男の子「おねーちゃん、かなしそう」
『えっ……？』
男の子「おねーちゃん、せちゅないかお」
『切ない……？』
私が悲しそうで切ない顔をしてるように
見えるのは、本当に今そんな顔をしているから？
それとも元々そういう顔なのかしら？
海人「きみ、お母さんは？」
男の子「おかーちゃんがまいご」
『きみじゃなくてお母さんが迷子なの？』
男の子「そーだよ。すぐいなくなるの」
この子……笑
母親「健太郎！」
男の子「あ、おかーちゃん！」
母親「すみません、健太郎がなにか
失礼なことしませんでしたか？」
『いえ、大丈夫ですよ』
海人「お母さん見つかってよかったな」
健太郎くんの頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝしながら
微笑む海人くん。
健太郎「じゃー、おにーちゃんとおねーちゃん
バイバイ！なかよくしてね」
『うん、バイバーイ』
海人「もう逸れないでねー」
健太郎くんはお母さんと手を繋いで
行ってしまった。
私は2人の後ろ姿を見ながら、
フォーチュンクッキーを思い出していた。
“時には子どもが重要なことを教えてくれる”
私と海人くんじゃ釣り合わない。
そう思ったときの私の顔が悲しそうで
切なかった。
それってつまり、私が海人くんを好き。
子どもが重要なことを……
海人「たこ焼き食べたら
ちょうど休憩時間終わる頃だ」
『ほんとだね』
海人「うちのクラス、順調かな？」
『さぁ、どうだろう？
でも順調だといいね！』
海人「うん。よし、頑張るぞー！」
海人くんは伸びをしながらそう言った。
私は海人くんのこと……好き、なのかな……
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かいとん - おめでとうございます！他の作品も楽しみです。 (2020年2月16日 4時) (
レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - みーさんさん» ありがとうございます！！ (2018年10月1日 21時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^o^*) (2018年10月1日 1時) (レス) id: 2f3f1aaf25 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - 亜美さん» りょーかいです！遅くなるかもですけど... (2018年9月22日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - 夜分遅くにすみません。中々読む事が出来ず、やっと読めました。リクエストの事なんですけど、書いて頂けるのなら番外編でいいですよ。 (2018年9月22日 3時) (レス) id: 805d57abf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリー☆ | 作成日時：2018年8月11日 0時
