#62 女の子 ページ16
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ベンチに座って2人で手を合わせる。
海人「よし、じゃあいただきまーす」
『いただきます！』
海人くんは割り箸をすぐに割れてたんだけど、
私はなかなか割れなくて……
海人「はは 笑
やってあげるよ。貸して」
『ごめん、ありがとう』
やっぱり男の子だなぁ。
いとも簡単にﾊﾟｷｯと。
私の力が弱いだけか。
でも前に平野くんに力強いって
言われたような……
ま、いっか！
海人「はい、どうぞ」
『ありがとう！』
海人くんはﾍﾍｯと照れ笑いを浮かべて
たこ焼きを食べ始めた。
『美味しい？』
海人「うん、美味い！」
『私もいただこう』
海人くんの真似をするようにして、
たこ焼きを掴もうとしたその時。
女の子「あっ！」
母親「あら、落としちゃったの？
仕方ないわね、諦めなさい」
女の子「やぁだ、たこ焼き食べたい！」
母親「わがまま言わないの。
自分が落としたんでしょ」
女の子「たこ焼き……ｸﾞｽｯ」
目の前でそんなことが起きた。
女の子はよっぽどたこ焼きが
食べたかったのか、泣き出してしまう。
お母さんらしき人は困り顔。
私は迷わず動いていた。
『これ、もしよかったら食べる？』
女の子「え……？」
『まだ何もしてないから、
どうぞ食べてください』
女の子にたこ焼きを差し出すと、
泣き止んだ。
母親「いいんですか？」
『はい！』
女の子「おねーちゃんありがとう！」
『こちらこそ、この学校に
遊びに来てくれてありがとね』
頭を撫でてあげると、
ﾊﾟｰｯと明るい笑顔になった女の子。
海人くんの笑顔といい勝負ね。
女の子と母親はお辞儀をして、
その場からいなくなった。
『ごめんね。海人くんが払ってくれたのに……』
海人「ううん、Aの良いところを
もう1つ見れてよかった。
女の子も喜んでくれたしね」
『優しいね、海人くんは』
海人「Aほどじゃないよ」
『私とは比べものにならないくらい
海人くんはもっともーっと優しいよ。
私、そういう海人くん大好き』
私は無意識のうちにそう言っていた。
恥ずかしすぎない?!///
海人くんは照れる というより、
真剣な顔になった。
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かいとん - おめでとうございます！他の作品も楽しみです。 (2020年2月16日 4時) (
レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - みーさんさん» ありがとうございます！！ (2018年10月1日 21時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^o^*) (2018年10月1日 1時) (レス) id: 2f3f1aaf25 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - 亜美さん» りょーかいです！遅くなるかもですけど... (2018年9月22日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - 夜分遅くにすみません。中々読む事が出来ず、やっと読めました。リクエストの事なんですけど、書いて頂けるのなら番外編でいいですよ。 (2018年9月22日 3時) (レス) id: 805d57abf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリー☆ | 作成日時：2018年8月11日 0時
