#61 タコと小麦粉 ページ15
･
『ここか』
海人「ねぇ、紫耀いるー？」
海人くんがF組の女子に声をかける。
「いますいます！」
なぜに敬語？
同い年でしょうが。
紫耀「なんや、海人か」
『私もいます』
紫耀「ちっちゃくて見えんかった」
『ひどーい』
平野くんが私の頭に手を乗せて
背の低さを笑ってくる。
このゴリラめ！
海人「あんまりAのこと
いじめないでくれる？」
紫耀「めっちゃ彼氏っぽい」
海人「彼氏になる……もん」
紫耀「海人のこと好きになったん？」
『それは……まだだけど』
紫耀「なんやねん、焦るわ」
ごめんなさい、低脳の私には理解不能でした。
海人「……やっぱり……」
『今度は何がやっぱり？』
海人「なんでもないよーん」
紫耀「あ、たこ焼きいる？」
『ほすぃ！』
紫耀「特別にこの紫耀様が焼いてあげるわ」
『ソレハソレハ、アリガトウゴザイマス』
紫耀「なんでカタコトやねん」
『ショウサマ、ハヤクヤイテ』
紫耀「任しとき！」
それから平野くんはﾊﾟﾊﾟｯと
タコと小麦粉を溶かしたものを
2人分焼いてくれた。
美味しそう……！
『やったー！ありがとう！あ、お金お金』
海人「Aの分も僕が払うよ」
『え、でも……』
海人「お財布しまって」
『ありがとう』
海人くんに奢ってもらうことに。
『じゃあ平野くんまたね！』
紫耀「うん」
『海人くん行こ！』
私は片手にたこ焼きをぶら下げながら
海人くんの隣を歩く。
海人「どこで食べる？」
『んー、さっきのベンチでいいんじゃない？』
海人「じゃあ戻ろっか」
『うん』
私たちは元のベンチへ戻るべく、
体を北の方角に向けた。
多分、ベンチの方角は北だと思う。
わからないけど。
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かいとん - おめでとうございます！他の作品も楽しみです。 (2020年2月16日 4時) (
レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - みーさんさん» ありがとうございます！！ (2018年10月1日 21時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^o^*) (2018年10月1日 1時) (レス) id: 2f3f1aaf25 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆(プロフ) - 亜美さん» りょーかいです！遅くなるかもですけど... (2018年9月22日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - 夜分遅くにすみません。中々読む事が出来ず、やっと読めました。リクエストの事なんですけど、書いて頂けるのなら番外編でいいですよ。 (2018年9月22日 3時) (レス) id: 805d57abf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリー☆ | 作成日時：2018年8月11日 0時
