正反対カップル.3 (ページ38)

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紫耀「あ、そうや。誕生日プレゼント渡さな」

『え、ディズニーランドが誕プレじゃないの？』

紫耀「そんなんで終わるわけないやろ」

そんなんって……ディズニーランドのことちょっとディスったでしょ、今。
紫耀は1度リビングから消えて、またすぐに戻ってきた。

紫耀「はい、これ」

『なに？』

紫耀「指輪。ペアリングやったりする」

紫耀はそう言いながら右手の薬指を向けてきた。
箱を開けると、確かに紫耀と同じ指輪。

『可愛い！』

紫耀「お揃いがまた増えたな」

フワフワの笑顔でそう言う紫耀とは、今までたくさんお揃いのものを買ってきた。
Tシャツとかイヤリングとかネックレスとか。

お揃いのイヤリングはネットでも話題になった。
［同じやつつけてるー！］って。

紫耀「次渡す指輪は婚約指輪やな」

『ふぇ!?』

紫耀「ふぇ!?ってw」

『いつ頃に渡してくれるの？』

紫耀「そんなん内緒や」

いつまでも待ちますけどね。
渡される前に別れたりしないよね…？

紫耀「それにしても、やっぱりAの髪の毛ってサラサラやなぁ」

私の毛先をクルクルして遊ぶ紫耀。

『髪の毛は女の命ですから』

紫耀「いい匂いするし」

『紫耀の髪の毛もサラサラじゃん』

紫耀「そんなことないって」

後ろから抱きしめられていたため、クルッと向きを変えて紫耀と向き合う体制になった。
そして紫耀の髪に手を伸ばす。

『ほら、サラサラじゃん！』

紫耀「俺別に髪の毛にはこだわってへんで」

『いいなぁ、努力しなくてもこんなにサラサラで』

紫耀「廉はこだわってるけどな」

『廉くんの髪の毛もサラサラだよね』

紫耀「触ったことあるん!?」

『うん』

紫耀「怒られんかったん？」

『逆に喜ばれましたけど』

紫耀「やっぱりさ、廉と会わんといて」

『なんで？』

紫耀「嫉妬しすぎてしんどい」

『もっと嫉妬しろー』

紫耀「嫉妬したら、俺が俺じゃなくなる」

『どういうこと？』

紫耀「Aのこと無理やり襲う」

『やっぱり嫉妬しないで』

紫耀「嫉妬せんでも襲うけどな」

『めんどくさい男』

紫耀「嫌いになった？」

『全然♪』

紫耀「やっぱり夜まで待てへんわ」

そう言いながら紫耀は私を押し倒しましたとさ。
その後のことはご想像におまかせ～♡