正反対カップル.3 (ページ35)

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「応援してます！」

「正反対カップル大好きです！」

紫耀「ありがとうな！」

『ありがと～』

こんなにたくさんの人に応援してもらって、私たちは幸せだね。

「キスしてください！」

『え？』

紫耀「わかった、1回だけやで？」

紫耀は紫耀だけの私の肩を掴んで優しいキスを落とした。

「「「ｷｬｰｰｰｰｰｰ！」」」

『ちょっと紫耀！』

紫耀「リクエストには応えんいと」

私はてっきり紫耀とあの子がキスするのかと思った。
だって「キスしてください！」だよ？

紫耀「じゃあちょっと2人きりにしてなー」

『ごめんね』

「……紫耀の彼女とかありえないし((ﾎﾞｿｯ」

不意に聞こえてきたその声。
胸がグッと苦しくなった。

私が1番わかってるよ。
紫耀の彼女が私なんかでいいのか。

何度も悩まされた。
でもやっぱり私は紫耀がいい。
私がいいと言ってくれる紫耀が好き。

いつもそばにいてくれた紫耀を誰よりも愛してる。
私たちの気持ちが通じ合ってたらそれでいいんだ。

周りになんと言われようと、私は紫耀が好きなんだ。
今までも、これからも。

紫耀「大丈夫やで」

『うん…！』

私はまた紫耀の笑顔に救われる。
ギュッと手を握ってくれる紫耀。
私もギュッと握り返した。

紫耀は頭が悪いし天然だけど、私のことを1番に考えてくれる。
それだけで十分幸せ。

ｷｬｽﾄ「平野様、A様。裏からお入りになられますか？」

『あ、いえ、大丈夫です』

紫耀「ありがとうございます」

今日は一般人。
だから芸能人っぽいことはしたくない。

『歩くだけで後ろからついてくるね』

紫耀「しょうがない」

『でも歩いて周り見渡すだけでも楽しいね』

紫耀「うん。ごめんな、アトラクション乗れんくて」

『ううん、謝らなくていいよ』

紫耀「せっかくの誕生日やのに…」

『気にしないで。私は十分楽しいから』

紫耀「そっか。ならどうする？なんか甘いものでも食べる？」

『うん！食べる！』

ということで近くの可愛いカフェみたいなところに入りました。
ファンの子たちは結構減って、さすがにカフェの中までは入ってこなかったけど。

マスクもとって一息つく。
視線はまだ感じます。

紫耀「何頼む？」

『うーん、これがいい』

私が選んだのはミッキーの可愛いパンケーキ。