正反対カップル.3 (ページ4)

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『キスしすぎ』

紫耀「…なぁ、Aからキスしてや。いっつも俺からやん」

『やだ、恥ずかしいもん』

紫耀「じゃあこのままAのこと襲うで？」

『明日も撮影あるもん。ダメだよ』

紫耀「なら早く。してくれたら襲わへん」

私は少し躊躇いながらも、ﾁｭｯと軽めのキスをした。

紫耀「今日はこの辺にしといてあげる」

『この辺にしててください』

紫耀「とか言いながら、ほんまはちょっと期待してたやろ？」

『期待なんかしてない！』

紫耀の言う通り、本当は少し期待してたけど…。
撮影があるんだもん、しょうがないよ。

そんな私の思いを読み取ったのか、ニヤニヤしてる紫耀。
この人には敵わない。

紫耀「あーぁ、俺らも早く結婚したいな」

『ぅえ!?』

紫耀「そんな驚く？ちょっと傷つくんやけど」

『違う、そうじゃなくて。私なんかでいいのかなって思って…』

だって、紫耀が私なんかと結婚していいの？
そりゃ結婚していいなら私だってしたいけど。

紫耀「Aとのことが週刊誌に撮られて、認めたってことは結婚も考えてるってことやろ？」

『そうかもしれないけど、』

紫耀「Aは俺と結婚したい？」

『したいよ。したいに決まってるじゃん』

紫耀「よかった。まぁ今すぐにはできへんけどな。デビューしたばっかやし、Aも仕事が落ち着くことなんてあんまないやろうし」

『そうだね』

紫耀「でもいつか、結婚できたらいいな」

『うん！』

結婚を考えてくれてたことが嬉しい。
さっきまで泣いてたのが嘘みたいに、今は笑顔だ。
私は紫耀の胸に思いっきり飛び込んだ。

紫耀「襲わへんから、もう1回だけキスさせて…？」

遠慮がちにそう言った紫耀。
私は紫耀の厚い胸から顔を上げて、自分からキスをした。
そしてすぐに紫耀の胸に戻った。

紫耀「ズルいわ……/////」

『えへへっ♡』

紫耀「こんな可愛い子、絶対取られへんようにしないと」

そう言いながら私を強く抱きしめ返してくれた。

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