正反対カップル.3 (ページ1)

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私のマネージャーページ1

*あなたside*

『えぇ！！！！！！！！！！』

マネ「ちょっと、声が大きすぎます」

『本当に？』

マネ「本当です」

『よかったね！おめでとう！』

マネ「ありがとうございます」

マネージャーは嬉しそうに笑った。
左手の薬指にはキラキラと光る指輪。

今、マネージャーにプロポーズの返事がOKだったことを伝えられた。
お互いに親の許可は降りたけど、まだ婚姻届は出してないらしい。

『いいなぁ、結婚か』

マネ「でもまだ話の続きがあって、」

『なに？』

マネ「とても申し上げにくいのですが…」

『改まりすぎて逆に気持ち悪いよ？』

私がそう言うと、マネージャーは深々と頭を下げた。
勢いが良すぎて1回転してしまいそうなほどのスピードで。

マネ「この仕事を辞めさせてもらいたいんです」

『え…？』

マネージャーは頭をゆっくり上げながら続けた。
少し泣きながら、震えた声で。

マネ「実は、彼女の家が北海道にあって、彼女と結婚するならうちに住みなさいって言われたんです。彼女のお母さんに」

『……』

私は何も言えなかった。
このマネージャーとはデビューしてからずっと一緒だったから。

お別れが急すぎるよ…。
目頭が熱くなったのが自分でもわかった。

正直、お別れするのは嫌だ。
ずっと私と一緒に仕事をしてくれると思ってたから。

マネ「Aさんとこれからもずっと一緒に仕事して行きたかったです。でも今僕の中で1番大切にしたいのは彼女なんです。急にこんなこと言ってすみません。でも理解していただけないでしょうか」

『寂しくなるけど、許す！その代わり、必ず幸せになってね』

マネ「ありがとうございます!!!」

さっきと同様に頭を下げたマネージャー。
いつも私のためにスケジュールを調整してくれたり、私のどうでもいい話を聞いてくれたり。

この人には感謝してもしきれない。
紫耀とのことがバレたときも、事務所に一緒に頭を下げてくれた。

そんな、私の大好きなマネージャー。