17話 ページ18
センラside
扉から姿を現したのは、夜でも分かる程の白髪に制服を着た女子高生だった
(白髪？)
仕事相手と同じ髪色、しかも身長も見た感じ150後半だった
(ひとまず、こいつがただの一般人なのか、そうでないのか確認せなあかんな)
セ「誰やあんた」
俺が声を掛けたのに、目の前の奴は微動だにしない
セ「答えろ言うてんねん」
正直、イライラしていた為声色が鋭くなるのが自分でも分かった
『あ、えっと……』
セ「ﾁｯ、ハッキリいえや」
(こっちは、仕事があるねん！)
『……お、桜雅、美沙、です……』
(桜雅美沙？知らんな。って事は偶々此処に来たっちゅうわけか)
セ「なんで此処に居るん？」
『……ここから飛び降りる為に来ました』
セ「は？あんた、ここで死ぬつもりやったん？」
『はい……』
そして、戸惑いなく頷いた
正直驚いた
まだ、高校生である人間が死を望んでいるなんて
(やから、嫌いやねん…、こんな国…)
生まれや見た目のせいで、差別を受けたりいじめを受ける
決してそれは、本人のせいではないのに…
『あの…』
セ「なんや？」
俺が物思いにふけっていると声をかけられた
『その銃で、私を殺してくれませんか？』
セ「は？あんた、正気か??」
俺は眉間に皺を寄せ、
『正気です。私はﾀﾋにたいんです。でも、ﾀﾋねない』
(ﾀﾋにたいのにﾀﾋねない？)
セ「……なんでなん？」
『いつも、既の所で怖くなるんです。自分じゃﾀﾋねない。他人が殺してくれれば躊躇とか必要ないじゃないですか。だから、殺して欲しいんです』
(それは…)
セ「……わかった、桜雅 美沙、あんたを殺したる」
俺は再び
セ「最後の言葉ぐらい聞いたる」
『……鞄の中に遺書があるのでそれを私の横に置いておいて下さい』
セ「わかった」
俺がそう言うと目の前の女は目を閉じ、両手を軽く広げた
俺は
『……っ!!』
セ「桜雅美沙、あんたは今この瞬間、ﾀﾋんだ」
俺がそう言うと段々と瞼が下がり、規則正しい寝息が聞こえてきた
(なぁ、気づいとるか？ﾀﾋにたいのにﾀﾋねない、っちゅう意味。それは心の奥底で、まだ生きていたい、それか救いや愛を求めてる、っちゅう意味なんやで？)
セ「俺があんたを救ったる」
俺は柄にもなく、少女の額に口づけを落とした
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怜莉(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません……。更新出来るように頑張りますね！ (2020年2月6日 22時) (
レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年1月13日 22時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒那(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます！こんな駄作を楽しく読んで頂いて嬉しいです……！了解しました！今日中に結論を出したいと考えています！ (2019年3月28日 13時) (レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒那(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！こんな駄作を楽しく読んで頂いて嬉しいです…！なるほど、その場のヒントを出すと言うてもあるんですね！検討させて頂きます！今日中に結論を出したいと考えています。 (2019年3月28日 13時) (レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒那(プロフ) - 星宙☆*:さん» コメントありがとうございます！作者のことを考えて頂きありがとうございます…！思わず涙を流しました……。今日中に結論を出したいと考えています！ (2019年3月28日 13時) (レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜莉 | 作成日時：2018年11月29日 12時
