74話 ページ32
『な、何ですか？』
セ「お願いがあるんやけど…」
なんか、改まって言われると緊張する
『私に出来る範囲であるなら…』
セ「今だけ、能力を抑制してくれへん？」
『へ？』
センラ先輩からのお願いはまさかのもので、思わず間抜けな声が出た
セ「今日、色々あって疲れていると思う。でも、5分いや、3分でいい。今だけ、俺の心読まんでくれへん？」
『い、いいですけど。どうして？』
セ「Aちゃんに聞いて欲しい事があるねん」
ﾄﾞｸﾝｯ
心臓が大きく跳ねたが今はなるべく気にしないようにし私は、能力を抑制した
『どうぞ』
セ「ありがとう」
センラ先輩は私に微笑んだ後、目を逸らし手すりに手をかけ夜空を眺めながら話し始めた
セ「あんな、俺、今まで誰かを好きになった事がないねん」
『え？』
センラ先輩から出た言葉は意外なものだった
センラ先輩のあのルックスからして絶対にモテるはずだ
知らないが告白だってされた事があるはず、それに誰かと付き合った事があると言われれば信じるだろう
実際今朝だって登校中、センラ先輩や志摩にぃ達に熱い視線をむける女子が沢山いたし、誰々かっこいいなどの‘声’が聞こえて来た
もちろんその中にはセンラ先輩に向けている‘声’もあった
セ「もちろん、可愛いや綺麗やなぁって思うことはあるで？でもな、この人のそばにずっと居たい、この人の頭ん中俺でいっぱいにしたいって思ったことはないんよ」
(センラ先輩って意外と独占欲強いの…？)
セ「今、独占欲強いって思ったやろ…」
『……』
セ「何か、答えてくれや!!」
『あ、ごめん』
セ「も〜、まぁ、事実やから仕方ないか」
(やっぱり独占欲強いだ……)
セ「話がそれたな。…気づいておらんかったかも知れへんけど実はな俺、Aちゃんの前だとかっこよく居りたい、良い所を見せたいって思うん」
センラ先輩が片方の手は手すりに乗せたまま、私の方に体ごと向いてきた
セ「あー、えっと、なんや、うまく言えへんな」
こちらを向いたかと思うと、今度は目線を色んな方向に動かしていた
セ「ええか？1回しか言わへんからよう聞いてな？」
すると今度は、真っ直ぐ私の目を見て来た
セ「スゥ…、フゥ…」
1度目を閉じて深呼吸したかと思うと目を見開いて、まるで目を逸らすのを許されない程熱っぽい視線を向けられた
セ「月崎Aさん。貴方に一目惚れしました。僕とお付き合いして下さい」
『…!!』
私はその言葉に驚くことしか出来なかった
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莉緒那(プロフ) - 爽薇さん、コメントありがとうございます！教えて頂きありがとうございます！！見直してすぐに直しますね！！ (2018年8月10日 10時) (
レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
爽薇(プロフ) - たまーに名前がそのままになってますよ〜(直せてないってことです。) (2018年8月10日 9時) (レス) id: 78c4449526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜莉 | 作成日時：2018年8月8日 17時
