検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:15,097 hit

呼び起こされる記憶の断片 ページ18

『始末書を上司に押し付けるとはいい度胸してらァ』


『お前ら無駄口叩いてる暇あったらさっさと終わらせろ』





風が通り抜け、風鈴が良い音色を奏でる夏の暑い日は、男達のむさ苦しさで余計暑かった

私はこの人達を知っている





『ジミーくんのとこの彼女じゃないか、どうしたんだね相談とは』


『銀さん、からかうのはそこまでにしないとAさんに殴られますよ』


『レディの真剣な相談ネ、ちゃんと聞くヨロシ』



このちゃらんぽらん率いる3人組も、いちご牛乳の匂いが立ち込めるこの場所も

私は知っている








「...眩し」


目を開けるとそこは医務室のベッドの上で、周囲を見渡すが誰もいないようだった。

そういえばあの後どうなったんだっけ...確か、勝ち残って2次試験が何とか、って説明受けてたら頭が痛くなって、
そこから先はよく覚えていない。


今見ていたのは夢なのか、夢にしてはハッキリ覚えているが...これが皆が言っていた前世というものなのだろうか

記憶に脳みそが追いつかず頭がズキズキと痛む。ここ医務室だよな、頭痛薬とかないのかな

ベッドから起き上がろうとするも、身体にうまく力が入らない。部屋に誰もいないみたいだしどうするか...と考えていると、扉の開く音がした。


「起きたか、山崎を呼んだからじきに来る。
今日は帰って休め」

「その声はマヨ方さんですか、頭痛薬かなんかないですか...頭が痛くて割れそうで」

そう言うと、ベッドの柵がグラッと揺れる感覚を感じた。この人が柵に力を込めたのか


「A、お前記憶戻ったのか」


戻ったって何がなのだろう、頭痛で思考が回らず意識朦朧としているので何も考えられない



「俺の事マヨ方って言ったな。思い出したのか、どうなんだ!!」

「頭痛えって言ってんだろ。声のボリューム下げないと脳みそかち割るぞ」

見慣れた世界のはずなのに 山崎side→←天上天下



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 山崎 , 神威
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

二宮瑠夏(プロフ) - 面白いです!すっごい気になるので更新頑張ってください! (2022年4月7日 12時) (レス) @page41 id: 36dca4defb (このIDを非表示/違反報告)
甘みかん味(プロフ) - シディアさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて幸いです!!是非推してあげてくださいーー! (2021年12月7日 17時) (レス) id: e647edf408 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - 僕山崎と土方推しだけど夢主ちゃん推しに変わろうかな。山崎と夢主ちゃん尊すぎる。ダメだ。これは夢主ちゃん推すしかない。 (2021年12月3日 21時) (レス) @page40 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
甘みかん味(プロフ) - りんこさん» 人間いつ死ぬかわからないですからね!!笑亀更新ですが頑張ります!! (2021年4月3日 17時) (レス) id: e647edf408 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - いつも拝見させていただいています。ええっ!主人公死んだよ!もしかしてもう終わり…っと思ったら現世に飛んでホッと一安心してました。何だかんだで子供な夢主とそれに優しく応える山崎が好きです。これからも楽しみにしてます! (2021年4月3日 17時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:甘みかん味 | 作成日時:2021年4月3日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。