three ページ5
〜夜〜
ピロンッ
レイン
RINEからメッセージが来た。
何かと思い、スマホの電源を入れると、
相手は、キジさんだった。
キジハロウィンイベント参加するんですって?
僕はい、まぁ^^;看守長に頼まれたら断れませんから
キジ確かペアはくじ引きだったわね?
僕えぇ、三鶴が考えがあるみたいで…
キジ嫌な予感しかしないわ…
僕そうですね…^^;
僕まぁ、本番を楽しみにしましょう?
キジそうね^^*じゃあ、今日はこの辺にしときましょうか
『はい、おやすみなさい、っと。よし』
キジさんに返信をして、ベッドに寝転がる。
この部屋の家具たちは、家電製品以外は全て、
僕の異能力で具現化させて残したもの。
この世界の人たちに、僕が異能力を持っている
ことは秘密だ。勿論、猿門さんにも。
知ったら、どうなるのだろうか。間違いなく、
翁さんたちに検査されまくるだろう。
検査とかいう類はあまり好きではない。
逆に好きな物好き野郎なんているのか?
とさえ思う。
『(はぁ…いつバレてしまうのか…)』
そうだ。いつかはこの力がバレてしまう。
それでも、これからも今まで通りに接して
くれるのだろうか。
四舎の囚人の一人、634番は、何故か体から
炎が出るという、人体発火の体質だと聞いた。
十三舎の囚人15番も怪しいと言う噂がある。
囚人だが、そんなの関係ないと思っている。
彼らにだったら、この力のことを話しても……
………………ダメだ。
知られてはいけない。教えてもいけない。
もう、この考えはよそう。
僕の悪い癖だ。些細なことも、一つの大きな事
として考えてしまう。
それでいつも、中也さんや太宰さんに注意され
ていたというのに…
もう少し気をつけよう
そう頭の隅っこで思いながら、僕はソファーに
寝転がると、そのまま眠ってしまった。
翌朝、猿門が一緒にソファーで寝ていたことに
驚き押し飛ばしてしまう五秒前…
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ru-vu | 作成日時:2017年9月17日 15時