溺愛者様がうざい

溺愛者様が10人 ページ12

「重力使いの中原中也さん」








『なんだA、俺がここにいるの知ってたのか♡』





そりゃあ森さんに聴いたからね


それにしても＿＿＿




鏡花ちゃんと話してる時は居なかったのに





いつから居たんだろ、こわ




『A〜、なんで俺には構ってくんねぇんだよぉ』

中原幹部はいつもと同様、甘い声を出す



だけど


「ベタベタウザイです、離れてください」

私にはそんなの効かない





はぁ、いちいち暑苦しいんよな、こいつ






『つか敬語外せって言ったよな♡』



あ、やべ


「忘れてました、あと無理です」



私よりも上だし、流石に外せない



「それより早く退いてください」

「私この後出掛けるので」



＿＿＿なんちゃって


こんなの中原幹部から離れるための口実に過ぎない




というわけでさっさと離れてもらって＿＿＿



『はぁ、』



『俺、嘘つき嫌いなんだよなぁ』






ビクッ、



嘘、なんでバレたの＿＿＿？




でも誤魔化せばなんとか




『誤魔化したって無駄だぜ』


「ｯｯ」


『俺はお前のことなぁーんでも知ってるからなぁ♡』





ゾクッ＿＿＿




これは、やばい




早く撤退しないと



ｸﾞｯｸﾞｸ



「ｯｯ＿いたっ!?」



両手首がものすごい力で締め付けられてしまった



「ちょｯ＿離してください!!!!!!!!!」



女の子私がかなう訳もなくずっと腕は縛られたままだ




助けを呼ぶしかｯ、


『おっとぉ、そうはさせねぇ』




ドカッ




「ｶﾊｯｯｯｯｯ、」


一瞬＿＿＿＿


何が起きたかわかんなかった



ただとにかく私の意識は朦朧としている





「あぐｯ、た＿＿＿ｳﾞｯ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｺﾞｯﾎ」



『あんまり喋らない方がいいぞA♡』



「ﾊｧﾊｧ＿＿」


頭ぐわんぐわんする


お腹痛い


声が出ない


動けない


ダメだ＿＿＿意識がｯ










＿＿＿＿＿＿＿＿＿、








『おやすみA♡♡♡』

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