微笑みの仮面を付けた少女は魔法の世界に転生した

Episode1 ページ2

暗い…息苦しい…死後の世界ってこんなところなのかな…三途の川とかあると思ってたけど違うみたい…でも最期に見た黒い馬車は何だったんだろう？…


？「この蓋重いんだゾ…こうなったら奥の手だ！ふな“ーーー!!それ!!」

貴『!?…青い炎？』

？「さてとお目当ての…ってギャーーーー!!なんでオマエ、もう起きてんだ!?」

貴『喋る狸…』
鎹鴉みたいなやつなのかな

？「しゃ、喋る狸!?」

？「だれが狸じゃぁー!!俺様はグリム様なんだゾ!!」

グリ「まぁーいい。そこのニンゲン、俺様にその服を渡すんだぞ!!…まもなくば……丸焼きだ!」

？「誰か助けて!!」

貴『こっち!!』

？「へ？」

グリ「コイツ！待つんだゾ！」

タッタッタッ

？「ありがとう…てか誰？」

表が話す、裏が話さない
ｶｷﾝ ｸﾙｸﾙ ｯﾊﾟｼ 銅貨を投げた
貴『(表)…A、栗花落A貴方は?』

？「私は…ユウ」

グリ「俺様の鼻から逃げられると思ったか！ニンゲンめ！…さあ！…丸焼きにされたくなかったらその服を……」

闘う…どうしよう…
貴『!?』
ﾊﾞｼ ﾋﾞｼｬ

グリ「ふぎゃっ!?痛いゾ！なんだこの紐！」

仮面の人「紐ではありません。愛の鞭です。あぁ…やっと見つけました。君たち,今年の新入生ですね？ダメじゃありませんか。勝手にゲートから出るなんて！それにまだ、手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ。」

グリ「離せ〜俺様はこんなヤツラの使い魔じゃぁないゾ」

仮面の人「はいはい、反抗的な使い魔はみんなそう言うんです。少し静かにしてましょうね。」
グリ「ふがふが」

仮面の人「まったく。勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です！どれだけせっかちさんなんですか…さぁさぁ。とっくに入学式は始まっていますよ。早く鏡の門へ行きましょう。」

ユウ、貴『「入学生？」』
そもそも入学式って何？

仮面の人「貴方たちが目覚めたたくさんの扉が並んでる部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです…ですが通常、特殊な鍵で扉を開くまでは目覚めないはずですが……」

裏はさない、表は話す
ｶｷﾝ ｸﾙｸﾙ ｯﾊﾟｼ

貴『裏ﾎﾞｿ』

ユウ「？…炎で蓋が開いたような…」

仮面の人「結局元凶は全てこの使い魔のせいですね。連れてきたのならちゃんと責任持って面倒見なさい。……おっと！長話をしてる場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう｡さぁさぁ。行きますよ。」

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