筒抜です作間くん。

#17 : めんどくさい ページ17

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「あぁー！！」



何て言って断ろうか、巡る思考を遮る叫び声



「何抜け駆けしてんだよ
この前非リア同盟組んだじゃん！」



突飛な事を主張した彼は私と作間くん達の間に割って入った



うわ、絶対めんどくさいことになるな



「なんかいま2人遊ぶ約束してなかった？
作ちゃん、そりゃないわー」


「優斗目敏過ぎ、だからフラれんだよ」


「フラれてないって！幸せを願って引いたって言うの」


「向こうに彼氏いただけの事を良いように言うな」


「てかその話すんなよ！思い出しちゃうだろ」



こちらなんてお構いなしに会話を進めるガリさんと多分、優斗くん


参加していない作間くんに助けを求めようと開いた口は寸前で閉じるしかなくなった








Aさんが先にお風呂いったの気付かず脱衣所のドア開けて、うっかり脱ぎかけの服見ちゃって怒られたい



そんなラノベ主人公みたいな…


もはや作間くんが怖いよ


これからお風呂入る時は絶対に鍵閉めよ


いやまってなんで作間くんが家に上がってる前提なの


作間くんは絶っっ対に家に入れないようにしないと


作間くん侵入禁止！断固拒否！
そんな思いで少し睨んでみる


当人は涼しい顔で2人の言い合いを見てるだけ


ほんとに顔には何も出ないんだなぁ


脳内と表情にここまでギャップがある人は今まで見たことがない








あ、目合った



上目遣い、かわいい…

なんでだ？あ、ガリさん達止めろって事か



色々違うけどもうそれでいいや



「2人とも、黄瀬さん困ってるから」


「え、ごめん！あ俺優斗ね」


『優斗くん、』


「いやぁ俺達さ、何するにも一緒だったのに急に俺抜きの遊び話聞こえて！

もう居ても立っても居られないっていうか」


「そんないつも一緒みたいなのやめろよ
気持ち悪いだろ」


「バイト先まで同じなんだからいつもだろ」



2人すごく仲良いのかな
すぐハイペースな会話になってるし


作間くんはなんかもう、妄想世界に直ぐいっちゃってるし


まぁでもこれくらい騒がしければ沈黙も生まれなさそう



『あ！だったら優斗くんもどうかな』






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