#32 : 相変わらず ページ32
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テストが終わってから２週間が経った
何とか都合をつけて集まった私達
夏休みに入る前は課題の為に5人で居る事が多かったせいか、懐かしささえ感じる
「いやー夜の海もありだな！！」
「ちょっと深田！今私の足踏んだでしょ！」
「いや踏んでないって」
「は？じゃあ誰よ」
「マジ怖い話とかやめて」
陽が落ちて暗くなった浜辺
街灯のないここは足場もイマイチ
前を歩く深田と栞ちゃんは相変わらずで
それを見て笑う安嶋くんもテスト前によく見た光景だ
「Aちゃん嬉しそう」
隣を歩いていた颯太くんは私の顔を覗き込むなりそう言って優しく笑った
『嬉しいよ。また5人で集まれて』
「おれも、誘ってくれてありがとう」
「ま、予定合わなさ過ぎて夜だけになったけどな」
いつの間にか隣へやって来た深田は私の肩に肘を置く
颯太くんと深田に挟まれてしまった
2人とも身長高いから嫌なんだよな、なんて
別の私怨を込めて深田に悪態をつく
『…深田が急過ぎるから』
「まって俺のせい？！
どう考えても予定詰めまくったみんなのせいっしょ」
嫌味も虚しく、深田はわざとらしく溜息をついた
みんながバイトやら合コンやらサークルやら夏休みの予定を分単位で詰める中、深田だけが頻繁に遊ぶと期待して予定をガラ空きにしていた
なんとも健気な奴
結局、5人の空きが被ったのは今日の午後だけとなってしまった
まぁ殆どサークルの集まりと合コンばっかり予定してた安嶋くんのせいだけど
埋め合わせのつもりなのか、手持ち花火を大量に持って来てくれたから取り立てて話にするつもりはない
「ここら辺で花火するかー」
前を歩いていた栞ちゃんと安嶋くんはコンクリートの段差を見つけるとそこに荷物を置いた
「私、バケツに水入れてくるわ」
「んじゃ俺も」
「A達はろうそくお願いね」
栞ちゃんと安嶋くんに置いてかれるのはなんだかデジャヴだ
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徒歩５分(プロフ) - 更新頻度も不安定なものでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。やっとこちらが完結したのでノマエンの方も再更新したいと思います。 (2022年1月13日 2時) (
レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
徒歩５分(プロフ) - 作中には書いてませんが深田くんは最後まで主人公を想い続けていました。それ故に想いを伝えることなく内村くんの背中を押した。伝えても主人公を悩ませてしまうと分かっていたからです。 それが1番愛が重い気がしたので、という完全なる私情ですがね🙌 (2022年1月13日 2時) (レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
徒歩５分(プロフ) - 話数も文字数もいっぱいになってしまったので此処であとがき失礼します。 どうしても50話で終わらせたくて最後に詰め込んだ形になってしまいましたがお話はこれで完結です。 (2022年1月13日 2時) (レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
徒歩５分(プロフ) - 結羽さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです (2022年1月13日 2時) (レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
結羽 - コメント失礼します🙇♀️更新楽しみに待っています。 (2022年1月6日 21時) (レス) @page43 id: dae3c1a76c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：徒歩５分
| 作成日時：2021年7月18日 15時
