#17 : 変な子 ページ17
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# Uchimura
「内村って知ってる？」
「あー耳に障がいあるやつっしょ？」
「そう。そいつと女の子がラブホから出てきたところ見た奴がいたらしい」
「俺も聞いた！その子、先輩の彼女だったんだって」
「マジ？じゃあ先輩の彼女寝取ったって事？！」
食堂中に響き渡る声は嫌でも俺の耳に届く
けれど弁明の余地はない
いや、その必要もないのか
おれにはやっぱり居場所がないから
初めから誰も信じなければ良い
この世界には何も期待しない
高校の頃から同じ
勝手に期待しては、勝手に裏切られた気分になる
きっとコレの繰り返しだ
.
全てが嫌になって、次第に食欲も無くなって
人の居ない別棟でただボーッと時間を潰すだけの昼休みを過ごす日々が続いた
それを見兼ねた母親がお弁当を押し付けてきた日
君に出会った
スマホに夢中にで、おれが中庭に居ることにも全く気付いていない
ぶつぶつと何か呟きながらおにぎりを食べている
変な子だと思ったその時だった
その子の目はおれの弁当を完全に捉えて
“美味しそ〜！” って
やっぱり変な子
別にお腹も空いてないし
これ以上関わって変な噂が増えても嫌だし
持っていたお弁当箱ごと彼女に押し付けて中庭を後にした
彼女がノートテイクをしたいと言ってきたのはその次の日のこと
おれの名前だって噂だって知ってて立候補するって不信感しかない
この子もきっとあいつらと同じ
何が “噂が嘘だって私が証明する” だ
おれの何を理解してるつもりでいるの？
お人好し
お節介
どうせ途中で嫌になっておれのこと裏切るくせに
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徒歩５分(プロフ) - 更新頻度も不安定なものでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。やっとこちらが完結したのでノマエンの方も再更新したいと思います。 (2022年1月13日 2時) (
レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
徒歩５分(プロフ) - 作中には書いてませんが深田くんは最後まで主人公を想い続けていました。それ故に想いを伝えることなく内村くんの背中を押した。伝えても主人公を悩ませてしまうと分かっていたからです。 それが1番愛が重い気がしたので、という完全なる私情ですがね🙌 (2022年1月13日 2時) (レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
徒歩５分(プロフ) - 話数も文字数もいっぱいになってしまったので此処であとがき失礼します。 どうしても50話で終わらせたくて最後に詰め込んだ形になってしまいましたがお話はこれで完結です。 (2022年1月13日 2時) (レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
徒歩５分(プロフ) - 結羽さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです (2022年1月13日 2時) (レス) id: 045302e95b (このIDを非表示/違反報告)
結羽 - コメント失礼します🙇♀️更新楽しみに待っています。 (2022年1月6日 21時) (レス) @page43 id: dae3c1a76c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：徒歩５分
| 作成日時：2021年7月18日 15時
