〇 前編 ページ49
〜番外編・Valentine's-Day〜
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『あ"〜？』
調理室に、不機嫌な声が響く。
『チョコ作りだァ？んで待た……』
調理台には、新聞紙が敷いてある。そしてその新聞紙の上には、様々な種類の板チョコが置いてあった。もちろん、味もメーカーも様々だ。
「えっ、Aちゃん忘れたの？今日バレンタインデーだよ？」
『バレンッ…!?』
脳内辞書の中から、バレンタインデーという単語を探す。意外と早く見つかってしまった。毎年2月14日に行われ、カップルが愛を祝う日。
そして、私には関係ないことも意外と早く分かった。私にカップルは居ない。愛を祝う人が居ない。
しかしお茶子や百は、私の反対側でニコニコの笑顔を保ち続けている。
私は、決して帰して貰えないらしい。
「ＨＰで相澤先生が言ってたじゃん。日曜はバレンタインだが学校にチョコは持ってくるな、って」
『……そんなん言ってたか？』
私の記憶には存在しない。というか、聞いていても忘れてる。つまり言うべきは、そんなん言ってたか？ではなく、そうなんだー、なのである。
まぁ面倒臭いから一々言い直さないんだけどな。
「そういえば、Aちゃんは寝てたかもしれないわね。もう誰も注意しないから、忘れてたわ」
言い直さなかったらこういう事になるんだけど、まぁ仕方ない。寝てた私が悪いんだろうし。認めないけどな。
「でも、チョコこんだけで足りるかな？Aちゃんも誘ったから、量足りなくなるんじゃ……」
なら私は作んなくて良いと言おうとしたが、言う前に芦戸が話し始めた。
「Aはねぇ……緑谷と爆豪と、相澤先生は絶対ね！あっ、切島と尾白にもあげて良いよ！」
『何でイレイザーも含まれてんだよ。学校持ってたら駄目なんだろ』
「ふっふっふっ……今日は休日だから、相澤先生も寮に居るの！だから問題なし！」
『いやいやいや……いやいやいやいや!!』
問題なし!?問題がないと!!?有りまくりだろうが葉隠！
確かに寮で渡したら、誰にも見られないかもしんないけどさ。
「私、美味しいチョコの作り方をお母様に教わって参りましたの！」
「よぉーしそれじゃあ！ヤオモモに教わりながら作っていこーう！」
トリュフを作るだとか生チョコを作るだとか言っている。……遂に抜ける事が出来ないまま、始まってしまった。
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五十珠(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！ (2021年2月18日 16時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 両親、母親、等の家族系か、戦友等の前世系、物などで良ければ個性、世界等もありますよ (2021年2月18日 16時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - 五十珠さん» 悪だくみ……。鬼さん怖えよ (2021年1月20日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» ありがとうございます！ (2020年12月30日 14時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 爆豪が伝えたい言葉ってもしかしてすk＿＿＿＿＿＿『はいそこで止めようか』ぐぬぬ。おまえは誰だよ。『神だ』ドーンうそだ！神がそんな人なわけない！ガミガミ『五十珠さん、忙しいんですね。わかりますわかります。私は待ってるんで！これからも応援しています！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年11月23日 20時
