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「おいA、何時まで寝てんだよ」
『…んんーー』
フカフカのベット。程よい触り心地の毛布。
自分の体温にイラついていると、冷たい風がやって来た。
心地よくなり、満足して吐息を零した。
「(寝顔可愛いなクソが)」
頬に点々と感じる、生温かくて軟らかい感触。
違和感を感じて手を動かすと、何かに当たった。
『……指、!!?』
「ハハッ、だいせーかーい」
『おまっ……巫山ッ戯んな』
「声掛けても起きねーのが悪ィ」
当たった物を地面に叩き付けて睨む。
だが、目の前の奴はヘラヘラと笑いやがる。
「てか寝起きでこの威力かよ……いってえ」
赤く腫れ上がった、人差し指を見つめながらニヤニヤと言う。
独り言にしては大きい声で。
治せっつー事だろうけど、私はそこ迄良い子じゃねェ。
そっぽを向くと、動いていないエアコンが目に入った。
『おい、クーラー付けてねェのか。』
「其処まで暑くねーだろ」
『……んじゃさっきのは、』
「あーそれ、俺の息な？」
何て事してんだよテメェはよ！
確かに暑かったけど息吹きかけんなや！
熱い何か冷ますんじゃねェんだぞ！
「お前、いい加減この可笑しな状況に気付けよ」
『はァ？何言って……』
待てよ。私がベットの上に居て、勝己が壁に寄りかかってる。
さっきまでは、私の前で屈んでたよな。
何で勝己は此処に居る？家具の配置違うな。
否、配置以前に家具自体が違うじゃねえかよ。
『此処、誰の部屋だ…？』
「俺の部屋」
『おまっ……巫山ッ戯んな』
「デジャヴかよ」
そんな妥当な突っ込みしてんなよ！
何で今まで其れを切り出さなかった？
何で今まで其れに気付かなかった私？
てか、何で私は勝己の部屋に居んだ？
「んな事より、今何時だと思ってんだ」
部屋にある時計を指差しながら言われ、反射で時計を見る。
『九時!?』
カーテン越しに見える外は明るい。
明らかに、一夜明けている。
「俺ァもう、掃除終わらせたぜ」
『つまり…？』
「ＨＰも終わってんだろうな」
其れ即ち、せんせーが会議室で待っている、と。
しかもカンカンで、殺気を漏らして。
昨夜言われた事今思い出した。話聞かなきゃいけねェ。
謹慎にされたから呑気に話してた。
謹慎にされた理由を、すっかり忘れて。
「……終わったら話聞けよ」
『あぁ、約束な。』
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五十珠(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！ (2021年2月18日 16時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 両親、母親、等の家族系か、戦友等の前世系、物などで良ければ個性、世界等もありますよ (2021年2月18日 16時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - 五十珠さん» 悪だくみ……。鬼さん怖えよ (2021年1月20日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» ありがとうございます！ (2020年12月30日 14時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 爆豪が伝えたい言葉ってもしかしてすk＿＿＿＿＿＿『はいそこで止めようか』ぐぬぬ。おまえは誰だよ。『神だ』ドーンうそだ！神がそんな人なわけない！ガミガミ『五十珠さん、忙しいんですね。わかりますわかります。私は待ってるんで！これからも応援しています！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年11月23日 20時
