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勝己side
「そこ迄にしよう、二人共。悪いが……聞かせて貰ったよ」
後ろからオールマイトが歩いてきた。
驚いているところへ、更に驚くべき奴がやってきた。
「『A……』」
俺たちの前から音がして振り向くと、丁度つま先を地面につけたAが立っていた。
……空から降りてきたって事かよ。
「気付いてやれなくて御免」
何でデクだったのか聞くと、俺が強いからだと言われた。
強くねえのに……全然そんな事ねえのに……
勝己『俺だって弱ェよ……よく考えたら、Aに勝った事一回もねンだよ。俺が上だと思ってた……前も今も、俺が下なのに……。だから、Aみてえな…!!!』
A「話聞く。聞くから、そんなッ……」
Aの声は、震えてた。泣いてたんだ。
正直、俺の事で泣いてんのが嬉しかった。
でもやっぱり、俺の事で泣かせてんのは悪ィと思った。
Aの言葉を聞いてから色んな感情が込み上がってきやがって、Aの事を言葉に出来なかった。
だから、話を戻してオールマイトの事を言葉にした。
「救けて勝つ、勝って救ける、最高ヒーローになれるんだ」
A「私は、其れを望んでる……」
まだ泣いているのか、下を向いてそう言われた。
お前らしくねえ……そんな顔すンな……
其れからこの事を知っている奴を聞いて、バラさねえと約束した。
勝己『此処だけの秘密だ』
下を向いてそう言うと、Aが微笑んだ気がした。
･
お互いに何も言わず無言のまま、横に並んで道を歩く。
Aは下を向き、拗ねた子供のように口を尖らせている。
勝己『んでお前も謹慎なんだろーな』
A「知るかクソが。」
慰めてやってんのに悪態をつかれた。
けど、苛つくどころか本当の子供に見えてきて、笑っちまった。
A「何笑ってんだ殺すぞ。」
勝己『悪ィ悪ィ、拗ねた餓鬼みてえに見えてきちまってよ』
A「拗ねてねェし。」
また、口調がそれっぽくて爆笑が勢いを増した。
隣を歩くAは、今にも噴火しそうな状態だ。
A「テメェ……蹴り飛ばされてェのか。」
怒りか、照れてんのかは分かんねえが、Aの顔は真っ赤だった。
しかも微妙に上目遣いで、止められなかった。
勝己『その顔、他の奴に見せんじゃねえぞ』
頭ん中に浮かんできた言葉が。
今一番、Aに伝えたい言葉が────
勝己side 終
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五十珠(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！ (2021年2月18日 16時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 両親、母親、等の家族系か、戦友等の前世系、物などで良ければ個性、世界等もありますよ (2021年2月18日 16時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - 五十珠さん» 悪だくみ……。鬼さん怖えよ (2021年1月20日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» ありがとうございます！ (2020年12月30日 14時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 爆豪が伝えたい言葉ってもしかしてすk＿＿＿＿＿＿『はいそこで止めようか』ぐぬぬ。おまえは誰だよ。『神だ』ドーンうそだ！神がそんな人なわけない！ガミガミ『五十珠さん、忙しいんですね。わかりますわかります。私は待ってるんで！これからも応援しています！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年11月23日 20時
