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No、side
『私とは……違ェだろうが。』
Aの声は轟の耳に残り、消え去った。
その台詞が、力強く発せられた言葉に続くには、余りにも味気なかったから。
不味いものの味が口に残る、そんな要領で。
「……Aさん、」
救助を終えた胡蝶は、端で積まれている者たちを見て呟いた。
優しく扱っていたのですね、と。
最初は誰も吐血していない様に面食らっていたが、正に優しく微笑み、瞳を潤わせた。
･
観客席では、同じく何度も面食らっている相澤が隣に座るMs.ジョークにか、独り言か。
Aを指差し、ボソボソと話し始めた。
「彼奴の戦闘技術は、群を抜いている。」
「ん？あー、一次試験で二着だったな！」
少し黙り込み、何かを思い出したかの様に、声を上げた。
「もしかして、入口で爆笑してた子か！？」
その台詞を聞いた相澤の肩は、ピクリと、分かりやすく跳ねた。
「……それは言うな、内心傷ついてるんだ」
「笑われただけでそんな傷つくもんか？」
前後左右に散らばっているヒーロー達は、下で手刀を炸裂しているAをギョッと見ていた。
勿論、Ms.ジョークも相澤もその一人だ。
「俺は、彼奴が笑ったところを見た事がない」
それを聞いたMs.ジョークは、話が繋がらない事に気付いた。
「さっきめっちゃ笑ってたぞ？」
「面白くて笑う方じゃなく、楽しくて笑う方の話しだ」
常に笑っている彼女には理解出来ないのか、良く分からないという顔をしている。
「彼奴は殆ど無表情。変化といえば、極稀に怒り狂うくらい。」
相澤は、林間合宿の時のAを思い出しながら言った。
Ms.ジョークは、相澤の顔を覗き込む素振りを見せた。
「だから、初めて見る笑ってる顔があれだったから、傷ついてんだよ……」
「違うだろ、それは。悲しいんだろ？」
･
風で、炎が超音波で動けない、真堂の方へ流れた。
出久が真堂を抱え、何をしてんだよ、と一蹴。
『《
炎の上に雲が出現し、華やかに赤い花が散る。
その花々は同じく燃え滾る炎へ落ちると、少しずつでも確実に炎を消火して蒸発した。
同じ様な事が一瞬の内に何度も起こり地面では大きな花びらが、光に照らされて耀いた。
まるで、この場を下から照らしているかの様に。
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五十珠(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！ (2021年2月18日 16時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 両親、母親、等の家族系か、戦友等の前世系、物などで良ければ個性、世界等もありますよ (2021年2月18日 16時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - 五十珠さん» 悪だくみ……。鬼さん怖えよ (2021年1月20日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» ありがとうございます！ (2020年12月30日 14時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 爆豪が伝えたい言葉ってもしかしてすk＿＿＿＿＿＿『はいそこで止めようか』ぐぬぬ。おまえは誰だよ。『神だ』ドーンうそだ！神がそんな人なわけない！ガミガミ『五十珠さん、忙しいんですね。わかりますわかります。私は待ってるんで！これからも応援しています！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年11月23日 20時
