− ページ1
『いい加減に止まれやァ。』
「今止まったら暫く動けない」
『そんな際だったのか。』
「その前に学べる事は学んでおきたい」
『あーぁ、わーったよ。』
結構な速度に付いてきてんな、と思ったらさ。
そういう事。全然余裕じゃなかったって訳な。
「彼奴が担任なのか？」
『まぁな。』
「イレイザーヘッド。お前の動きと似ているが……」
『あぁ、そうだよ。』
前世の戦闘スタイルを変更した。今世向きに。
というか、イレイザーに似せたかっただけな。
捕縛布なしの動きだけど。あれは真似出来ん。
『せんせーから教わらねェのは駄目だろ。』
「……良い奴なのか。」
『あぁ、根がやべェぞ。』
「どういうヤバいだ？」
『お前も、私の良いと思ったところは
私は、なるべく、誰にでも頼りたくねェんだ。
恰好悪いとかじゃなくて歯切れが悪いってな。
まず頼らなくても出来る事ならやろうと思う。
だけど、頼らねェと出来ねェもんはやらねェ。
一人の時に出来なきゃ、出来るとは言えない。
恰好付けとかじゃあなくて誰かの危機に、だ。
誰かの危機に私だけで対処出来るのかって事。
そりゃ、出来ると思っててやるのに罪はねェ。
でも出来なかった時に堕ちるのが命だったら。
一人で出来ないと意味がないから、頼らない。
＊
「A、今良いか？」
『はい。』
でも、頼って救えるなら、頼るべきなのかも。
頼って成長出来るなら頼るべきなのかも、な。
「実弥さんからも、寮生の許可が降りた。」
『案外すんなりか……大丈夫でした？精神。』
「せいしん？」
あれ、暴言とかボロクソに吐かれてねェのか。
凄ェきょんとんとしてっから吐かれてねェな。
以外と隠密が得意になったのか、お兄ちゃん。
『で、それだけっすか？話って。』
「これからが本題だ、不死川A。」
『……バレてやんの。』
実弥さんって限定されてた時点でバレてるか。
ヒーローに必要な力、情報力。流石ヒーロー。
「最終決戦の前まで聞いた。その後はお前から聞け、ってよ」
『私からは話しませんよ、最期までは。』
「俺はお前の担任だ。もしもの時にはフォローする。」
『！！』
つまり、私を死なせないと。恰好良すぎだよ。
『……折れます、相澤先生。頼らせて下さい。』
そして始まる、雄英での新生活が。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五十珠(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！ (2021年2月18日 16時) (
レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 両親、母親、等の家族系か、戦友等の前世系、物などで良ければ個性、世界等もありますよ (2021年2月18日 16時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - 五十珠さん» 悪だくみ……。鬼さん怖えよ (2021年1月20日 19時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - りーたん☆さん» ありがとうございます！ (2020年12月30日 14時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 爆豪が伝えたい言葉ってもしかしてすk＿＿＿＿＿＿『はいそこで止めようか』ぐぬぬ。おまえは誰だよ。『神だ』ドーンうそだ！神がそんな人なわけない！ガミガミ『五十珠さん、忙しいんですね。わかりますわかります。私は待ってるんで！これからも応援しています！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二見 | 作成日時：2020年11月23日 20時
