'170 ページ38
『……なァオイ、』
「「あ？／ん？」」
これはどういう状況だァ、強面のお二人さん。
どうやったらそんな女魂唆る服着てこれんだ。
何だその何時しかのツッパリみてェな髪型は。
此処は病院だぞ、見舞いにお萩とスイカだァ？
テメェらの神経はどうなってやがんだ兄と弟。
「…全部声に出てるよ？」
『知るか。』
行成姉ちゃん呼びはねェだろ、ツッパリ君よ。
あん時は大人しくしててくれたじゃねェかァ。
……まぁ、何かを思ってたって事だろうけどな。
あ、冨岡さんは気を利かして退室しやがった。
「……冨岡から聞いた、上弦の弐だったんだってなァ？」
『……うん。』
そんな顔で言わないでよ、予想が付くじゃん。
前世から駄目だっつってたろ。駄目なんだよ。
「良く頑張ったなァ……」
どうせそれを言いに来たんじゃないんでしょ。
顔、引き攣ってるよ。褒めたくないんでしょ。
分かってんだよ。いつもその顔だったからね。
「死んだら許さねェからなァ？」
『大丈夫、私も死ねなくなったから。』
それが病人の私に出来る、精一杯の忠告かよ。
でもな、今の私はそんなの聞くまでもねェの。
勝己からの言葉を、最後まで聞いてねェんだ。
絶対ェに此方に連れ戻して、ヒーローになる。
出久と、仲良くする。本当の兄妹なんだから。
幼馴染だし、二人が仲良くなるのを見届ける。
やりたい事に、やらなきゃいけない事がある。
『もう、死なねェよ。』
「「 !!? 」」
生きて、ヴィランも鬼も皆殺しにしてやるよ。
誰にも心配されないくらいに、強くなるんだ。
出久が言ってた、目指してるヒーロー像にな。
「姉ちゃんッ！」
『ア"？ちょっ…！』
玄弥が、行成飛びついて来た。勢いで倒れる。
無論ベッドに座っていた状態で倒れたけどな。
て言うかさァ、又々大きくなったな、玄弥君。
「……A、そういう趣味なのかな？」
『天に召されろ。』
テメェなオイ、ノックくらいしろや何だ糞が。
丁度玄弥に抱きつかれたとこだっただけだわ。
「そう言うs……」
『黙らねェと喉元引き千切って墓地まで吹っ飛ばすぞゴラァ、霊にでも取り憑かれろや雑魚が。』
行成入ってきた挙句、いちゃもん付けんなよ。
口悪が発動したじゃねェかよテメェの所為で。
てか何だ、女子高校生のそう言う趣味ってよ。
「……話を聞きたいんだけど、良いかな？」
スルーかよクソが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 289人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢花(プロフ) - きみさん» そうなんですか…！はい！頑張って読んでいきます!!! (2021年6月26日 11時) (
レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - 夢花さん» おおっ！一気読み…！ありがとうございます！面白すぎてだなんて……照れますねぇ照れますねぇ…… あっ、恋愛の方はオチが決まってないのでグダグダですけど、良ければ楽しんで下さい！コメントありがとうございました！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あぁなんか…波乱の予感がする…恋愛の方で…あっ、どうも。面白すぎてここ迄一気読みしました!!! (2021年6月25日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - しのぶ、ねじれちゃん推しなんですね！私はむいくん推し(≧∀≦)もう、かわいっくて、かっこよくて‥‥くふふふ←もう、心臓持ちません！もう、もう、心臓があああ（彼女は今、興奮状態です。繰り返します。彼女は今、興奮状態です。） (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無惨キターここから、鬼殺隊のみんなに会うのかな？ (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二見 | 作成日時：2020年9月17日 7時
