158話 ページ13
「本当にあれで良かったのか？」
『え、まだ聞くの』
雄英を出てから駅までの道。
お兄ちゃんがブラックコーヒーを飲みながら聞いてきた。思わず呆れたーみたいな顔をしてしまう。
「こいつずっと言ってたからな〜。よっぽど心配なんだよ、お前のこと」
『宇髄さんって今もサンマタしてるんですか？』
「テメェどっから出てきたその話！！」
ブチ切れて頭上から怒鳴ってくる宇髄さんを無視して、隣を歩いているお兄ちゃんに顔を向ける。
『ヒーローがいる以上私達だけで動くわけにはいかない。正直、巻き込みたくはなかった』
また前世みたいになったら、上弦が現れたら、みんな生き残れないかもしれない。
『でも、なら私が強くなればいい』
私がみんなを守れるくらい強くなればいい。
「っはは……変わったなァ、A」
一瞬目を見開いたけど、すぐに笑って頭を撫でてくる。その暖かさで前世を思い出して、何度も決心し直した。
────────�犁喚瓩鷲�ず、私たちが殲滅してやる。
＊
風がゴウ、と吹いた。
何名かの人影が、夜の濁った闇を見下ろす。彼らの先頭にいる男が、咥えていたタバコを地面で踏み潰した。
「じゃ、後はよろしく」
タバコをペタンコにすると、満足したように立ち去った。
古びたビルの屋上。当然ドアにも年季が入っており、閉まるときに耳障りな音がした。
「それで、どうするのさ？」
「�猗爿瓩琉佞里泙泙澄�
「だからその中身をどうするかって話だろう？」
ヘラヘラ笑って言う男。その横で、赤髪の男がフンッとそっぽを向いた。
「まずは……不死川Aに……接触しなければ……」
今のままでは何も始まらない、といくつもの目をギョロつかせる。
「俺が行きたいな。Aちゃんに会いたい！」
軽快に扇を広げてみせた。
続けて、Aに会えたときの妄想を膨らませる。それを遮るように赤髪の男がおい、と言った。
「俺たちだけで行動するのは良くないだろ。アイツらとの協力体制が崩れ兼ねない」
確かに、と呟いた。ハラハラと彼の妄想が散っていく。
しかしめげずに頭を捻って解決策を考えている。とても会いたいらしい。
突然「あっ！」と声を上げると、興奮気味に続ける。
「素直に彼奴らに協力すればいいんだよ！ 今度また襲撃するって言ってたし」
皆が賛同する。赤髪の男もそれならいいか、と黙った。
さらに機嫌を良くした男は、さぞかし楽しそうに言う。
「よし！�狹�連合�瓩琉谿�として頑張ろう！」
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夢花(プロフ) - きみさん» そうなんですか…！はい！頑張って読んでいきます!!! (2021年6月26日 11時) (
レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - 夢花さん» おおっ！一気読み…！ありがとうございます！面白すぎてだなんて……照れますねぇ照れますねぇ…… あっ、恋愛の方はオチが決まってないのでグダグダですけど、良ければ楽しんで下さい！コメントありがとうございました！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あぁなんか…波乱の予感がする…恋愛の方で…あっ、どうも。面白すぎてここ迄一気読みしました!!! (2021年6月25日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - しのぶ、ねじれちゃん推しなんですね！私はむいくん推し(≧∀≦)もう、かわいっくて、かっこよくて‥‥くふふふ←もう、心臓持ちません！もう、もう、心臓があああ（彼女は今、興奮状態です。繰り返します。彼女は今、興奮状態です。） (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無惨キターここから、鬼殺隊のみんなに会うのかな？ (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年9月17日 7時
