147話 ページ2
「ハイ、私が来た」
オールマイトが覇気なく言う。
「ってな感じでやってくわけだけどもね。ハイ、ヒーロー基礎学ね！ 久し振りだ少年少女！ 元気か！？」
頑丈な扉を背に仁王立ちをするオールマイト。
やっぱり覇気がねェ。
「ヌルッと入ったな」
「久々なのにな」
「パターンが尽きたのかしら」
生徒からの容赦ないツッコミに冷や汗をかきながら「尽きてないぞ、無尽蔵だっつーの」と苦しい言い訳をする。
「職場体験直後ってことで、今回は遊びの要素を含めた救助訓練レースだ！！」
「救助訓練ならＵＳＪでやるべきではないのですか！？」
挙手して聞いた飯田の前で、お兄ちゃんは「
「あすこは災害時の訓練になるからな。私はなんて言ったかな？」
──────────そう、
「ここは運動場γ！
複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯！
5人4組または5人5組に分かれて、1組ずつ訓練を行う！」
オールマイトがどこかで救難信号を出す。
私らは街外から一斉にスタートして救助。
レースだから、誰が一番にオールマイトを助けに行くかの競走だ。
「もちろん建物の被害は最小限にな！」
「指さすなよ」
勝己がイラつきを抑えながら目線を逸らした。
「じゃあ初めの組は位置について！」
緑谷、尾白、飯田(コスチューム修繕中)、芦戸、瀬呂。
「飯田まだ完治してないんだろ。見学すりゃいいのに……」
「クラスでも機動力良い奴が固まったな」
「うーん。強いて言うなら緑谷さんが若干不利かしら……」
「確かにぶっちゃけあいつの評価って、まだ定まんないんだよね」
「何か成す度大怪我してますからね……」
成長に怪我は付き物だからな〜。仕方ない仕方ない。
まあ、滑って転けて落下……とかになんなきゃ安定だろ。
「俺、瀬呂が一位」
鋭児郎が「トップ予想な」と言って始めた。
「あー……うーん、でも尾白もあるぜ。なぁA？」
『瀬呂だろ』
「マジかよお前尾白お気に入りだろ！？」
『なんだそれ』
上鳴が血相を変えて詰め寄ってくるのをゲジゲジ蹴っていると、始まったらしい。
「ホラ見ろ！！ こんなごちゃついたとこは上行くのが定石！」
「となると滞空性能の高い瀬呂が有利か」
そりゃそうだ。
「ちょーっと今回俺にうってつけ過ぎ……る……？」
「うってつけ過ぎる！ 修業に！」
──────────は？
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夢花(プロフ) - きみさん» そうなんですか…！はい！頑張って読んでいきます!!! (2021年6月26日 11時) (
レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - 夢花さん» おおっ！一気読み…！ありがとうございます！面白すぎてだなんて……照れますねぇ照れますねぇ…… あっ、恋愛の方はオチが決まってないのでグダグダですけど、良ければ楽しんで下さい！コメントありがとうございました！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あぁなんか…波乱の予感がする…恋愛の方で…あっ、どうも。面白すぎてここ迄一気読みしました!!! (2021年6月25日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - しのぶ、ねじれちゃん推しなんですね！私はむいくん推し(≧∀≦)もう、かわいっくて、かっこよくて‥‥くふふふ←もう、心臓持ちません！もう、もう、心臓があああ（彼女は今、興奮状態です。繰り返します。彼女は今、興奮状態です。） (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 無惨キターここから、鬼殺隊のみんなに会うのかな？ (2020年9月28日 18時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年9月17日 7時
