133話 ページ38
────────職場体験 当日。
「コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ。落としたりするなよ」
「はーい！！」
「伸ばすな「はい」だ芦戸。くれぐれも失礼のないように！ じゃあ行け」
イレイザーの合図でみんなが動き出す。それぞれの行き先に向かうホームに軽い足取りで向かっていた。
私も楽しみだが、一つだけ気になることがある。
「飯田くん。…………本当にどうしようもなくなったら言ってね。友だちだろ」
お兄ちゃんの横で麗日が激しく頷いた。
「ああ」
妙に真っ直ぐで力強い返事だった。
お兄ちゃんと麗日が飯田を心配そうに見つめている。
「──────A」
轟が「行くぞ」と声をかけてきた。
『あー、そうだな』
飯田はもう行っちまったし、お兄ちゃんもホームに向かっている。
『つーかお前エンデヴァーと仲悪いんじゃねェの？』
「俺が赦せないだけだ」
『私には散々な言い草だったけどな』
「……親父と話したのか？」
『やっぱ仲悪いんじゃねェか』
轟が「どういう意味だ」と眉を寄せる。「さあ？」と分かりやすくとぼけて、自動改札機に切符を通した。
『お前の言い方のほうが「どういう意味だ」って聞きたくなるけどな。内容によっては赦せない奴も大概だぞ』
「お前は何もないのにさっきみてぇなこと言う奴じゃねえ。俺らの話に巻き込んでるなら話さねえといけねえと思う」
『そうなったら私の話にも巻き込むことになるけど？』
「当然のことだ」
ちょうどやって来た電車に乗り、近くの空いていた座席に座る。轟は私の向かいの席に座った。
『どっちのもここで話せそうなもんじゃねェけど……どうする？』
「…………1つ前の駅で降りるか」
轟の提案通り1つ前の駅で降りて、事務所までの道を歩きながら轟の話を聞く。
職場体験先にエンデヴァーのとこを選んだのを後悔しそうになったが、轟も来てるなら大丈夫だろう。多分。
『それでお兄ちゃんにもつっかかってたわけだ』
「……まあな」
お前の、こんな簡単に話していい話じゃねェだろ……
『じゃあ次私な』
体育祭の時、勝己と戦う前にエンデヴァーに色々言われたこと。お兄ちゃんにも似たようなことを言っていたこと。
『お前に話さなかったのは、お前のためだろうな』
轟は何も言わなかった。
そうこうしているとエンデヴァー事務所に着き、サイドキック達に歓迎されて、飯田のことはすっかり忘れていた。
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シグマを襲いたい/// - しょしょ！！ショウガクセイ？！わわわわわわたしもデス………いいなあ！ぜひ文才わけ((( (2020年9月24日 22時) (
レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
月見猫(プロフ) - 「約束から。」は「約束したから。」ではないでしょうか？ (2020年9月12日 23時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱぁん(プロフ) - いつも楽しみにしてます！ちょっと気になったので話させていただきたいのですが、死体は鬼が食べてしまうのでいないのは普通かも……？と思います！失礼しました！これからも楽しみにしてます！ (2020年8月25日 20時) (レス) id: 433180b790 (このIDを非表示/違反報告)
モダエミン(プロフ) - 続編おめでとうございまっす！続編楽しみにしていたので嬉しいですぃ！これからの物語がどうなるのかとても楽しみですぅ！更新頑張ってください！応援していますぅ！ (2020年8月19日 18時) (レス) id: 971db014c2 (このIDを非表示/違反報告)
月見猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年8月19日 18時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年8月19日 17時
