122話 ページ27
『イレイザーには怖いものあります？』
「は？」
それは今日何度目かの「は？」だった。
Aは俺の様子など気にする様子もなく、上の方を見ながら「私はニコニコで結構な賭け持ちかけてくる近所のオジサンかな〜、大体負ける」と、まるで独り言のように言う。
『イレイザーは？』
俺は今のお前が怖いよ。
突拍子もないことを言い出しておいて、どうしてそんな澄ました顔が出来るんだ。どうせわざとなんだろうが。
『�犹爿瓩任靴隋�
凛と教室に響いた。Aから儚げな雰囲気を感じる。今度は「は？」すらも出なかった。
『何千人もの人が今日も死んでいく、辛い、なんて思う人じゃないのは分かってますけど、さすがに知人が死ぬ、死ぬ未来が想像できる、ってのは怖いですよね。
だから、今も私の無駄話に真摯に向き合ってくれてるんでしょ？ 私はあなたのそういうところが嫌いです。ツンデレはタイプじゃないんで』
眉を下げて困ったように笑った。
いや、少し悲しそうにも見えた。
『私も仲間が死ぬのは怖いです。怖いというか、嫌です。だから�犖撞朖瓩盻�得した。そして、だから無闇に話せない』
自分の眉がつり上がるのがわかった。それを見たからか、Aは珍しく顔を伏せたまま言葉を続ける。
『正直に言うと、イレイザー。私はこれをあなたに話すのが怖い。嘘だとか妄想だとか言って終わらせる人じゃないのは知ってます。信じてくれるはずだ、なんなら受け止めてくれるかもしれない』
信じないわけないだろ、と言おうとして、そんなに現実か嘘か疑われるような話なのかと身構えた。
『でも、だから怖いんだ。あなたがそういう人だから、あなたがちゃんとヒーローだから、私とは違うから』
────イレイザーも、幸せになってほしい人だから。
上げられた顔は、俺が想像していたよりも優しい表情をしていて、思わず見入ってしまった。
包み込むような、守るような、暖めるような、そんな感じ。
少なくとも、俺がAからこれを感じたことはない。何だか初めての感覚で、頭の中がしばらくフワフワしていた。
『イレイザーも、幸せになりたいでしょ』
それは問いかけではなかった。
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シグマを襲いたい/// - しょしょ！！ショウガクセイ？！わわわわわわたしもデス………いいなあ！ぜひ文才わけ((( (2020年9月24日 22時) (
レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
月見猫(プロフ) - 「約束から。」は「約束したから。」ではないでしょうか？ (2020年9月12日 23時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱぁん(プロフ) - いつも楽しみにしてます！ちょっと気になったので話させていただきたいのですが、死体は鬼が食べてしまうのでいないのは普通かも……？と思います！失礼しました！これからも楽しみにしてます！ (2020年8月25日 20時) (レス) id: 433180b790 (このIDを非表示/違反報告)
モダエミン(プロフ) - 続編おめでとうございまっす！続編楽しみにしていたので嬉しいですぃ！これからの物語がどうなるのかとても楽しみですぅ！更新頑張ってください！応援していますぅ！ (2020年8月19日 18時) (レス) id: 971db014c2 (このIDを非表示/違反報告)
月見猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年8月19日 18時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年8月19日 17時
