14話 ページ15
『何してんだテメェ……』
自分で床に叩きつけた机を一瞥してから、あからさまに不機嫌な爆豪に視線を向ける。反省するつもりは更々ないらしく、何ならこっちに向かって来た。
胸倉を掴むかと思いきや、振り上げられた拳は猛スピードで私の顔面に近づいている。マジかこいつ殴る気なのか？
『はぁ……調子乗んなよ、カス』
拳を受け流し、腹に軽めの一発を入れる。ま、何とか防いでたけどな。思いっ切り当たってっけど。
立ち上がろうとした爆豪に蹴りを入れようと足を上げた時廊下からもの凄い殺気を感じた。は？ 何でここいんだよ。まさか寝袋の中の奴教師！？ やっべぇやり過ぎた！
「調子乗ってんのはどっちだよ……」
『あぁ？』
辞めようと思い足を降ろすと、フラフラと立ち上がった爆豪が小さくそう零す。
何か言いたそうなのに何も言わねェのは何でだ？ ダル。っつっても、態々聞いてやる程私は良い子じゃないんでね。
『釣れねェなァ、爆豪。エリート出身の飯田、一緒にぶっ殺そうぜって言おうと思ったのに』
「一緒に…？ ふざけんなカス！ 俺一人でやる！」
『落ち着けよ。上位同士、仲良くしようぜ』
無理矢理肩を組み、地面に蹴り落とした机を見に行く。
呑気に「うわー、派手にやっちゃまったなァ……」と言っていると爆豪に睨まれた。
抵抗しねェのか？睨むだけじゃ私は辞めねェぞ。
視線でそう言い聞かせてみるが、爆豪は何もしない。まさか……手懐けちゃったか？
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
黄色い寝袋に入って廊下で寝ている男。
私が感じ取った気配の人物だ。やっぱ教師らしい。てか、私は肩組んで押さえてるだけでごっこはしてねェけど？
「ここは……ヒーロー科だぞ」
どこから取り出したのか分からないゼリー飲料を一気に飲み干しそう言うと、モゾモゾと寝袋から出て来た。
立ち上がると「ハイ。静かになるまで８秒かかりました」と何とも教師らしいセリフを言う。
合理性に欠くとか付け足されたけど。
「担任の相澤消太だ。よろしくね」
いや、多分よろしく出来ないです。
今だって寝袋から何か出してんじゃん！ 机破壊した奴なんか第一印象最悪だろ！ マジで何やってんだ私は！！
脳内で悶えていると、私らの担任だという男は体操服をビッとお兄ちゃんの前に突き出して言った。
「早速だが、
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ライアミ - 緑谷のお父さんが火を吹いてお母さんが物を引き寄せるだと思います。設定の所です (2021年7月12日 7時) (
レス) id: e501354a5d (このIDを非表示/違反報告)
Kirari(プロフ) - ヒロアカ、あまりよく知らなかったんですけど、すごくおもしろいー！っておもって、はまっちゃいました！これからもがんばってください！ (2020年11月22日 13時) (レス) id: 659499b88d (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 読み終わりました！ご参加頂き誠に有難う御座いました (2020年8月26日 14時) (レス) id: 13e26514b2 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - さねみとは出合せないのですか？ (2020年7月28日 21時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
青い蝶(プロフ) - こんにちは、すみません急に最後の会話なのですがそれは蛙水じゃなくて相澤先生のことを書きたかったのではないでしょうか？紛らわしいと思ってしまい、コメントさせていただきました。 (2020年7月26日 15時) (レス) id: 5063cf0137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2020年7月11日 16時
