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あらゆる手段で邪魔をして、選択肢は一つにしといた後の話【JM】 ページ2

「ねぇ、俺にしとけばぁ?」


もう30になるんだし、って私の適齢期をとっくに過ぎた年齢を引き合いにして、結婚を迫るこの人は、前からこんな人だっけ?

あれ?て首を傾げたら、同じ方向に傾いだ顔が素早く寄ってキスされた。



キスされた!


え?



私なんでこの、幼馴染で腐れ縁で、引き摺り込まれて同じ会社に入れられてるような妙な主従関係の男に、こんなあっまーいキスされてんの?

唇啄んで、びっくりしてあけちゃったとこがっぷり舌で割って入って、うーうー言って抵抗してんの、はいはいって感じであしらわれて。

ホテルの部屋に呼び出されても、仕事だと思うじゃないの。

普段どんな状況でも呼び出しは仕事ありきなんだから。

なんで今日に限って。


って、あ、誕生日だからか。


私の。



30回目で、

一人で過ごす予定だったはずの。




はぁ、てお互い湿ってアチチな吐息を吐いて離れた唇、濡れてるって乱暴に拭われたけど、そっちの口元もたいがい濡れ濡れだよって。




やらしい。




そんなの。


もう一回しちゃうじゃないの。





「俺にする?」



そこは、俺とする?じゃないのかって思うけど。



どっちの意味でも答えはイエスなんだから、

まあいいか。

君しかいない、に憧れてたら本当に出会ってしまったわけで【NJ】→←果実が熟れて落ちるのを、ただ待ってるだけ【YG】



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作者名:フネ55 | 作成日時:2024年1月6日 13時

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