忍者の泣き虫わんこくん (ページ7)

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Amazing Summer裏話ページ7

織山side

今回のサマステで披露するAmazing Summer。海琉をセンターにして夏っぽい元気になれるような曲だ。そんな曲を練習してるのにどうもAの顔に覇気がないように見える。

織『はい、ストップ。あとでアドバイスとかするから一旦休憩で。』

『『『『『はーい』』』』』

Aの笑顔がなんとなく引っかかってしまっていた。いつもはあんな顔しないのにな。

織『…ねぇAちょっと話せる？』

A『うん？いいけど…』

自分がなんかしたのかなんてもんもんと考えてるAを連れてレッスン室の外の廊下まで出てベンチに座らせる。

織『ねぇ、なんかひっかかってるんでしょ』

A『な、なんのこと？？』

明らかにびくっと体が動いたし、瞳孔もゆらゆらしてる。確実にこれは何かを隠している。

織山『わかってるよ俺、』

Aにかまをかけるような言い回しをするとAはすぐに口を開いてくれるのを俺は知っている。

A『……へへ、ばれちゃったか、』

苦虫を潰したような顔をしながらAはぽつぽつと言葉を発し始めた。

A『…やっぱりさ、こうやって少年忍者っていう大きいグループでやってきて、ダンスがうまかったり、何かしら特技がある人がやっぱり前に行けるじゃん、？』

A『俺には何かあるのかなって、俺は皇輝みたいに纏める力や尚大みたいにダンスが上手いわけでもない、ましてや海琉みたいに若くて顔が特別かっこいいわけじゃない……』

そう言い出してるうちに悔しさからか、それとも苦しさからか肩を震えさせながらAの目に涙が浮かんでるのが見えた。

でもそれ以前に俺はAのいい所が沢山あることを知ってる。

織山『はぁ、……あのねA。自分が思ってるよりAはかっこいいし、臨機応変に対応してくれるし、忍者に居なきゃいけない存在なの。だからそんなこと思わなくていい。』

A『でも、………』

織山『そんなに心配なら聞いてみれば？居るんでしょそこに。

渉』