幸せ、探しました。【妖怪ウォッチ】

ゆきんこ娘 ページ8

A「たまに食べるアイスキャンディーもおいしいねー！」

コマさ「アイスキャンディーも美味しいけどやっぱり一番なのはソフトクリームズラ！」

A「コマさんはソフトクリームが本当に好きだね;」

コマさ「ズラ！！」

今は夜7時程の深夜の公園。子供はもうとっくに帰っている時刻だ。

まだ暑い9月上旬の今、コマさんと私は重大な問題を抱えていた。

A「まさかエアコンが壊れるとはねえ……」

エアコンが突然動かなくなった。直す事はできるけど修理は明日になるらしい。扇風機じゃどうしようもないしとにかく熱を逃れようと考えついたのはアイスを買いに行く事だった。

コマさ「でもアイスを食べるとこんな涼しくなるんズラね」

A「うん、…あれ、9月の夜って、こんなに涼しかったっけ？」

コンビニに行った時は、暑かったはずだ。だからアイスを買いに来たのに。

A「9月って、霜なんて出来ないよね…？」

コマさ「もんげえー！都会って暑くても霜ができるんズラか！すごいズラ！！」

A「いやコレ都会限定じゃないから！一般世間的に言うと超常現象だから！」

『帰ろう』の最初の『か』を言って座っていたベンチから立ち上がった。

時だ、

"…行かないで"

小さな声が聞こえた。あーコレ絶対何かいるなーでも姿見えないからコマさんやジバニャンより強いんだなーと思いながら、とりあえずコマさんに帰ってもらった。

手は出してこないし悪い妖怪ではなさそうという自分の偏見だ。

A「見えない時は…」

ケータ君の話を思いだしながら探す。

A「わっ！」

目の前にいたのは着物を着たかわいい女の子だった。顔は頭巾をかぶっていてよく解らない。

A「君が近くにいたの？」

？「ええ。妖怪と話をしてたから、見えるんじゃないかって……くしゅっ！

私の名前はゆきおんな。ちょっとの間、私と話を聞いて！話せる人、そんないないの！……くしゅっ！」


(いいけど……風邪ひいてるの？)

(いや、私冷え性で…)

(……それ大丈夫？雪女って確か)

(それ以上言わないで！……自分でも、それはどうなのって思ってるから)

(……あったかい飲み物買って来よっか？)

(いやだいじょうbっくしゅぅっ！！！)

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