幸せ、探しました。【妖怪ウォッチ】

なんでもないある日常2 ページ43

「やめないとこっちもやり返すからね！！」

「お、積極的だな、だが身長は俺の方が高い。ハッ」

「私あと数十センチもらってもいいよね、不公平ですって！不公平ですって！！！残りすくない私の希望消さないでー！？」









「...何をしてるダニあの二人」

「USAピョン、あれが世にいう"萌え"というやつだよ」

「...近すぎやしないダニ？二人共」

「おやーUSAピョン君嫉妬かなー？？」








暇だったから、遊びに来た、それだけのこと。

なのに、こんな面白い(Aさんにはおそらく深刻な状況だが)光景は普段じゃ見られないだろう。眼福眼福、とイナホは思った。



「こんなイチャイチャ縁側でしてて恥ずかしくないダニか...」


「私の推理ではAさんはあれを男女間のイチャイチャだと気づいていない！むしろ彼女にとって死活問題だと思われる案件が発生しているね！！」


彼女は気づいてないだろう。

お二人の顔は結構近い距離にあるということに。

圧力をかけるのをやめてもらおうというその必死さはエンマ大王には伝わっていない、むしろその逆だということに。



「...変な考察していないでさっさと突入するダニ」

「ええーこんな需要ある光景見ないと損だってー」

「いいからさっさと行くダニよ...!!!」




垣根から離れて門の方へ行く。USAピョンには面白くなかったようだ。(まあUSAピョンはAさんによく懐いてるからね)相手にしてもらえないと寂しいんだろう。うさぎだからー！！(実際はうさぎじゃないけど)




まあUSAピョンがベイダーモードになっても困るし、そろそろ登場と行きますか！！







「Aさーん！！遊びに来ましたー！！」






ドタバタと扉ごしからつたわる音が近づいて来ている。いい感じなタイミングで来たのでは私？



申し訳ないけど邪魔させてもらいますよ、エンマ大王！


ひょこっと出て来たAさんに全身全霊で飛びかかるまであと数秒後。



そして事の顛末を後から来たぬらりひょんにバレて叱られるまで(脱走、もといサボっていた事実も重なり)数分後。

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