なんでもないある日常 ページ42
(時系列は5つの物語終了後)
「だから私の家を避難所にしないで下さいってば...」
「俺が好きで来てるんだから気にすんなって」
コトリ、と来客用のお菓子とお茶を置く。このセリフを言ったのか何回めかわからない。
ワイハーリゾートの一件、ぬらりひょんさんは妖怪と人間の交流を認めてくれたらしい。まあ、今もこうして遊びに来るんだから当たり前か。
「でもまた無断で抜け出したら、怒ると思いますよ」
あと毎回君がいなくなった時ぬらりひょんさんはこの家にすごい顔して来るんだから。と喉まで出てきたけどそれを飲み込んだ私すごい。
「遊んでるんじゃない、あくまで人間界の視察で来てるんだって」
「エンマ大王様...」
そしたら私の家に来る必要あります?お茶をゴクリと飲み込んだ。
「...A」
「はい」
「その様付けは無しだって何回も言った気がする」
「...あー、でもこれが慣れてきちゃってますから」
「...あと敬語もだって、俺ら友達だろ?ケータとかイナホとかと話す口調でいいんだって」
「でも立場上は妖怪のトップですよね?ちょっと抵抗が...あはは」
どうしても性分で、どうしても苦笑いで返すしかなかった。
「あー頑固。...じゃゲームしようぜ。次敬語と様付けしたら罰ゲームな」
「えっ?」
「そうしないとどうやっても直しそうにないからやる」
「ちょいきなりえええ「今からな」横暴...」
拒否権はないんですか。あ、敬語だ危ない。あわてて口をつぐむ。
「ひ、ひどい...」
「ひどくしてるんだよ」
ケラケラ笑うエンマ大丈夫に若干ムカッとしたけれど、平常心、平常心。
「それにしてもお前ほんと背が小さいな」
「何言ってるんですか私の背は平均よりちょっと低いだけですちょっと、....ああっ!!?」
「敬語だったな」
「いや今のはエンマ大王様がはめたでしょんんん!!!」
いや自分で墓穴掘ってどうするんだ私ー!!!
心の叫びも虚しく、「罰ゲームだな」と楽しそうに笑うエンマ大王が手を伸ばしてきた。怖い怖い怖い。
ギュッ。
「...え」
「こうすればあと数ミリ縮むと思って」
頭を鷲掴んで、圧力をかけてくる。ほんとに縮むかと思うくらい強かった。
「ちょちょちょやめやめ、これ以上私の背が縮んだらもう見込みないから、伸びないから!!」
「罰ゲームだから」
「やめてー!!...えいっ!」
ギュっとこっちも負けない。手を勢いよく伸ばしてエンマ大王の肩にもう1つの手を置く。
「やめないとこっちもやり返すからね!!」
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かまぼこうどん(プロフ) - ぽよよ☆さん» ヤンデレふぶき姫かわいい(手遅れ)作者がマック好きなのでたくさん絡ませたいですね(笑)これからもよろしくお願いします...! (2017年1月15日 12時) (レス) id: be0763fab5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよよ☆(プロフ) - ふぶき姫ちゃんがヤンデレに…!?マッくんとの関係はどうなるのか!そして烏天狗さん神隠しはシャレにならんて!!続き楽しみです…! (2017年1月9日 18時) (レス) id: 1c070c9504 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこうどん - はい!(*゚∀゚*)頑張ります!ありがとうございます〜!! (2016年12月25日 9時) (レス) id: 9b6b569fc3 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄マスカット - 夢主ちゃんの飛行機デビュー…!!楽しみです!頑張ってください! (2016年12月25日 0時) (レス) id: 61468344c7 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこうどん - 大丈夫っす!気にしないでー(*`∀´*)ノシ (2016年10月5日 21時) (レス) id: 082809ecf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこうどん | 作成日時:2016年2月3日 22時