幸せ、探しました。【妖怪ウォッチ】

夕焼け、こやけで ページ27

A「迷子なの？」

「うん、わたし迷子」

商店街の近く、迷子の女の子を見つけました。


見た目は幼稚園児。桃色のスカートがフワフワゆれてかわいい。


A「お母さんは？お買い物？」

「ううん。知らない」

A「えええ...」

とりあえず歩こう。商店街にいるかもしれないから、戻ろうと体を捻った。

「いないよ。そっち」

女の子に止められた。大きな瞳と目が合う。

A「お買い物じゃないの？」

「わかんない。お買い物だったかもしれないし、そうじゃなかったかもしれないの。…でも、コッチじゃない」

A「…お母さんの場所、分かるの？」

「知ってるけどママは私に気づいてくれない。だってママは私を探すのに夢中で、私のことが見えてない」

A「それ、矛盾してない？」

返ってくる返事はハッキリせず、霧はかかっているような。手応えがない。それとも私が理解してないだけ？

肩をおとす。

この女の子、私より年下そうなのに、大人みたいな雰囲気がする。はあ。

A「どうして迷子になったの？」

「私が迷子になったんじゃないわ。迷子なのはママ。」

A「あはは…」

強気な発言にビックリする。夕方になった時に鳴る音楽が響く。



ゆうやけこやけでひがくれて、






やまのおてらのかねがなる…



すると、手を握られる。つやつやした黒髪の女の子の小さな三つ編みが自分の存在を主張するみたいに、ふわりとゆれた。

「一緒に迎えに行こう。そうじゃないと、ママは私と帰れないんだから！」

アスファルトの道路を照らす夕焼けが、なんで、なんでかわからないけど、どこか恐ろしくて女の子の手を握り返した。









からすがなくからかえりましょ









女の子の小さい手は確かに感触があった筈。





……………*#*#


三つ編みってへそのお？の象徴らいいですね(ó×ò)ほんとかどうか…

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