今日という日におやすみなさい ページ16
野原の上に立っていた。大きな川の向かい側では両親と祖母が手をふっている。
待ってて!今そっちに行くから!!
足を動かした時、ぐにゃりと視界が歪んだ。
視界が戻ると目の前に黄色いもふもふがあった。
ん、私何がどうしたんだっけ?
辺りをみわたすと、どうやら私は抱き上げられているらしい。
何故?そう思って横を見る。見ると上半身が燃えていてのたうちまわっている女の人がいた。
…え?燃えてる?
その時、今までの事が石の様に頭の中ですとんと落ちてきた。
あ、ああああ思いだした!!私あの人に襲われてたんだよ!!あっ、危な!
今三途の川が見えてた気がする!!というかわたりかけてた!!
「やれやれ。¨濃く¨なっていたから様子を見ていたものの、まさか大物を引き当てちゃうとは。
運が良いねぇ。お嬢さん?」
A「…(そんな悪運欲しくないです)」
気づけば今さっきまでいた彼女はどこにもいない。
「君、下手したらアレに取り込まれてたかも知れなかったんだよ?
それに、妖怪ウォッチ持ってるのなら、使えば良かったじゃないか。Aってバカ?」
A「…なんで私の名前を知ってるんですか。貴方は誰?」
バカなのは否定しない。だって今回は自分のせいだから。でもはっきりばかと言われるとカチンとくる。しかも初対面の人(?)に。
「おや、知らないの?僕はキュウビ。君、コッチの世界じゃ人気者だよ?ま、それがどういう意味での人気者かは教えないけど」
クックッと笑うキュウビさんにゾクッと背筋が凍る。え、コッチの世界ってどういうこと。怖い。さっきのとは別の怖さで怖い。
「さ、帰るよ。君がまた襲われたってなると顔向けできないからね」
誰に、と聞こうとする前に宙に浮く。
そして彼は言う。
野暮な事聞くんじゃないよ、と。
お月さまは大きな丸い形だった。星がキラキラと輝いている。
…眠い。
今まで緊張してたんだなあ。安心しきって体がどっと重くなるのを感じた。
「家に帰るまで寝てなよ。
…こんなに早く開花するとは予想外だったな。祖母孫共々、予想の斜め上をいくのは変わらない、か」
何で言ったの?風の音でよく聞こえない。
「ふふ、秘密。ほら寝なよ。…まあ」
キュウビがニヤッと笑ってコッチを見る。金色の瞳と目があった。
あれ、なんかデジャウ。
嫌でも寝てもらうけど?おやすみ。A
(君がいつか思いだす時まで)
(今日という日には、眠っていて貰おうか)
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かまぼこうどん(プロフ) - ぽよよ☆さん» ヤンデレふぶき姫かわいい(手遅れ)作者がマック好きなのでたくさん絡ませたいですね(笑)これからもよろしくお願いします...! (2017年1月15日 12時) (レス) id: be0763fab5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよよ☆(プロフ) - ふぶき姫ちゃんがヤンデレに…!?マッくんとの関係はどうなるのか!そして烏天狗さん神隠しはシャレにならんて!!続き楽しみです…! (2017年1月9日 18時) (レス) id: 1c070c9504 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこうどん - はい!(*゚∀゚*)頑張ります!ありがとうございます〜!! (2016年12月25日 9時) (レス) id: 9b6b569fc3 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄マスカット - 夢主ちゃんの飛行機デビュー…!!楽しみです!頑張ってください! (2016年12月25日 0時) (レス) id: 61468344c7 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこうどん - 大丈夫っす!気にしないでー(*`∀´*)ノシ (2016年10月5日 21時) (レス) id: 082809ecf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこうどん | 作成日時:2016年2月3日 22時