色々な愛２

猫の日みたいですよ ページ8

「剛くん剛くん。」

『なに。』

「今日2月22日だよ。」

『？それがどうかした？』

「猫の日なんだって。」

『…だからなに。』

「猫飼いたい。」

『やだよ。それに犬がいるだろ。』

「…はぁい。」


明らかにしゅんだれるはな。
はなが猫っぽいから俺は飼わなくていいんだけど。

あー、しょうがねえなぁ。

『はな、ちょっと外出てくる。』

「ん？はぁい。」


猫ねぇ。
とりあえずペットショップに行く。
猫は飼えねえよ。

あ、プードルかわいい。
じゃなかった猫だ。

うわー、こいつ毛長いなー。
うお、こいつちっさいなー。

猫ー。
は、飼えないから猫のなんかで許してもらおう。

街をぶらり歩いてると、雑貨屋さんのショーウィンドウにぽつんとある猫の置物に目が止まる。
まるで猫の○返しみたいな(笑)

でも目がすごい綺麗。ビー玉みたいだな。
それにどことなくはなに似てる。気がするだけなんだけどね。

『すいません、これください。』

喜ぶといーな。


『ただいま。』

「おかえり。花粉コロコロやった？」

『あ、忘れてた。』

「もー(笑)」

『あ、これ。』

ひょいと渡すとワクワクした顔で何これ？って聞いてくる。

『誰かさんが猫猫うるせぇからな(笑)』

えへへー、て笑いながら丁寧に包装紙を外すはな。

「わ、綺麗…。」

いい反応だな。

「どうしたの？これ！」

『猫。今日猫の日なんだろ？』

そっかそっか！って満足しながらどこに飾ろうか嬉しそうに部屋をぐるぐるしてる。

埃立つからやめろ(笑)

「玄関に飾ろーっと！」

大事に抱えて玄関に飾りに行くはな。




よかったよ、喜んでもらえて。


『なんで猫の日なの？』

「にゃんにゃんにゃんだから猫の日。」

『ふーん。訳分かんねぇな。』

「自分から聞いてきたのに！(笑)」

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