限界でした

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HYUN A side









私は、なんとも
ずる賢くて

卑怯な人間だ







言わずとも分かる









Aちゃんは
頑張り屋さん





偶々通りかかった練習室では
夜中の1時を過ぎたというのに、

音楽が鳴り止むことを知らない室内




世界的人気な防弾少年団
に、
ひとりの女の子

それこそ想像も出来ないくらいの
ストレスやプレッシャーを抱えてるだろう









.








「 あれ、その薬どうしたの？ 」








私は聞いた

そしたら

ふわり、
優しい声で









『 内緒ですよ？ 』









私ね、不整脈持ちなんです



そう
答えた









嘘でしょう

ありえない



この子は本当に
こうも自分を強く魅せれるんだ









その時から

私は仕事に込める思いが変わった









「 ジョングガ。 もっと女の子に優しくして！ 」



「 誰かこれAちゃんに貸してあげて 」



「 …これ買ったら喜んでくれるかな 」









.









.









.









どうすれば

Aちゃんが居やすい雰囲気をつくれるか


どうすれば

メンバーの皆が
全員で笑い合ってくれるかな







なーんて






マネージャーでもないくせに

何やってんだろ、

私









.

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