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夢を見た。
隣の家にアキ君たちが住んでいる夢。
アキ君はマキマさんの奥さんだった。
あの糞女がアキ君の旦那さんだった。
なんかそうだった。
アキ君は新妻みてえにエプロンしてた。
ふたりの家にはでっかい犬がたくさんと子供までいた。
子供はふたりに全然似ていなくて、そして私は何故か犬たちがとても怖かった。
夢でも人妻でも、私はやっぱりアキ君のことが超好きで、糞女から略奪しようとするのだ。
煙草に火を点けてマキマ宅に乗り込もうとインターフォンを押すと、中から天使が出てきた。
天使は輪っかを外して、それを私の頭の上に置いた。
天使となった私はアキ君をドメスティックバイオレンスな旦那(マキマさん)から救うため、チェンソーを振りかざして立ち向かう。
リビングでアキ君と犬と子供と「僕のワンダフル・ジャーニー」を見ていたマキマさんに私は襲い掛かるんだけど、喉笛搔き切ったぜ!というところで突然カウントダウンが始まった。
「爆弾爆発5秒前」
時限爆弾は私の銜える煙草だった。
首から噴水みたいに血を噴き出していたマキマさんも犬も子供もいつの間にか消えていて、何もない真っ白な空間で私は独りぼっちになっていた。
アキ君もいなくなっていた。
どこ行きやがったあんにゃろう
夢の中でさえ私はひとりぼっちで死ぬのだった。
一人で、独り。
超孤独。
せめて死に際はアキ君に看取ってもらいたかったなあ。
強烈なトラウマ植え付けて、デビルハンター辞めさせてやりたかった。
悪魔と対峙するたびに死んだ先輩のことを思い出すから、辞める
超いいと思ってたのに。
私もアキ君に泣いてもらえるし一生覚えててもらえるから一石二鳥じゃん。
「3、2、」
急にアキ君が私の横を駆けていく気がした。
もうとっくに姿は消えていたのに。
なんだよ、今更遅いよ
「1、」
行かないで
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poppy(プロフ) - 最高です… (2021年7月14日 5時) (レス) id: a8fdecac5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神原りんね | 作成日時:2020年12月25日 20時