1. 始まり ページ1
東京のごった返す電車の中。
自分のカバンをぎゅっと胸の前で抱いて、人混みに耐える。
ふと、目線をあげれば アレ が目に止まった。
居る。うわ、目が合ってしまった。
黒い うようよとした 謎の生物。
周りの人は気に止めることも無く。その 生物 を肩に連れた人間も 見えていない様子。
幽霊とは違う この謎の 生物 。
生物 と言うのかも怪しい。
私が4歳の頃から 黒いモヤのようなものが見え始め。だんだん具現化し 現実離れした 生物 が私の視界に写るようになった。
正体が分かることはなく。
いつしか私は この事を心にしまい 見て見ぬふりをしている。
そう行かない時も あるが。
次は 渋谷〜 渋谷〜
という駅員さんのアナウンスで ハッと考え事から戻る。
電車が止まれば降りて。改札にICカードを押し付けて 外に出る。
スマホで時間を確認すれば、まだ予定時刻よりも30分も早い。余裕をもって行動できるな と安心した。
途中コンビニに寄れば、真っ先に御手洗を借りる。
中に設置されているちいさな鏡で、自分の全身を確認する。
スカートをパッパっと手で撫でて払い。スーツにゴミは着いていないかチェック。 ブラウスが少しよれていたので、手で整える。髪型は崩れていない。大丈夫。
よし、と気合いを入れて御手洗から出れば、軽めのお菓子を手に取り、レジへと向かった。
コンビニから出れば、目的地へと移動を始める。
スマホのナビを頼りに歩いてゆくが、今私が行くべきと表示されたのは 薄暗い 細い 建物と建物の間の路地。
本当にこんな所を通らないと行けないわけ?
少し迷ったが、別のルートをさがすのも面倒だ。このまま進もう。
私はそのまま真っ直ぐと前へ進んだ。
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作者名:あまね | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/easye1/
作成日時:2023年9月19日 21時