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彼らの副担任が出ていったあと。
生徒たちは、お土産としてもらった水ようかんを開けて広げ、それぞれ色んな種類を味わう。
五「あいつって変だよな」
家「あいつって、センセー?」
五「そ。そいつ」
夏「悟、先生に対してそういう態度をいつまで続けるつもりなんだい」
突然口を開き悪態をつき始める悟の態度に対し、傑が注意すれば、彼は面倒くさそうに反発を見せた。
家「てか。変って何が」
いがみ合う男2人を横に、硝子が話を振り返せば、不服そうにしながらもまた話に戻る。
五「いやだから変なんだよ」
夏「階級のことかい?確かに、体術の稽古をつけてもらう時、実力を感じたよ」
家「そーなの?わたしはよくわかんなかった。 あ、でもセンセーの呪力、なんか違和感あるよね」
夏「言われてみれば確かに、二重に感じるね」
五「そりゃ、あいつ自身の呪力だけでは無いし」
夏「それはどう言う?」
傑と硝子が疑問を浮かべれば、悟は言葉を濁す。
五「オマエら一般の出だから知らねーのか。まぁ、俺でもよく知らねーし、関係ねぇか」
説明する気もなさそうに、悟は2人から視線を外す。
五「てか、俺が言いたかった事ってそういう話じゃなくて」
意図が見えない悟の話に、2人はまた疑問を浮かべる。
悟は2人から顔を背けた。
聞いても答えてくれなそうな雰囲気に、2人も追求することはしなかった。
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作者名:あまね | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/easye1/
作成日時:2023年9月9日 21時